【二宮寿朗の週刊文蹴】ハリルジャパンの命運握る「11月の戦い」

2017年9月8日12時0分  スポーツ報知
  • W杯出場を祝う花の前で笑顔を見せる日本代表のハリルホジッチ監督

 ハリル・ジャパンにロシアW杯出場を喜んでいる暇などない。対アジアから対世界へ。これからは本大会を見据えたマッチメイクが重要になる。

 前回は6月にアジア最終予選が終了したため、9月までずれ込んだ今回よりも準備期間が長かった。6月のコンフェデ杯、10月の東欧遠征、翌月には再び欧州に出向いてオランダ、ベルギーの強豪国とも対戦できた。悪くないマッチメイクだった。

 ハリル・ジャパンはチーム立ち上げから2年半、計29試合を消化したが、その内訳を見てみるとアジア勢が26試合と圧倒的だ。W杯予選、東アジア杯など公式戦が続いたとはいえ、違う事情によるところが実は大きい。

 まず国際Aマッチデーに連続して行う2試合は同一大陸内でこなさなければならないというルールに変更された。そしてもう一つが欧州の内向化である。欧州サッカー連盟(UEFA)は来年から始まる「ネーションズリーグ」の前段階として、親善試合も欧州内で対戦するようになった。世界とのマッチメイクが難しい時代に入っている。

 ハリル・ジャパンは10月に国内でニュージーランド、ハイチと2連戦を行うことが決まった。相手に引かれたときの攻撃に課題を残しているだけに、それがテーマになるだろうか。

 注目したいのは11月に予定する海外遠征。本来ならばホスト国ロシアに出向いてテストできれば一番いいが、難しければ強豪国とのマッチメイクにこだわってほしい。欧州がダメなら南米、北中米あたりに遠征してもいいだろう。

 3年前、アルベルト・ザッケローニ監督は職を離れる際、今後の強化策について「次のステップに進むためにはドイツ、イタリアといった強いチームとアウェーで次々に戦うこと。そのことに尽きる」と提言している。

 11月のマッチメイクが、ハリル・ジャパンの命運を握る。(スポーツライター)

SAMURAI BLUE
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