ハリル監督、課題浮き彫りにダメ出し「W杯で通用するレベルからは遠い」

2017年10月7日5時50分  スポーツ報知
  • 前半40分、リード(左)と激しく競り合い倒される香川(カメラ・石田 順平)
  • 前半、ベンチから指示を出すハリルホジッチ監督

 ◆国際親善試合 日本2―1ニュージーランド(6日、豊田スタジアム)

 FIFAランク40位の日本代表は、同113位ニュージーランドに2―1と辛勝した。後半5分にFW大迫勇也(27)=1FCケルン=のPKで先制したが、同14分に同点を許した。同42分にMF倉田秋(28)=G大阪=が代表初得点を決めて勝利は手にしたが、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)にとっては8か月後に迫ったロシアW杯に向けて多くの課題が浮き彫りとなる展開で、“ダメ出し”も飛び出した。日本代表は10日に同48位ハイチ代表と対戦する。

 冷たい雨が降り注ぐ中でフードをかぶったハリルホジッチ監督の顔には、心の底からの笑みはなかった。「勝利はうれしいが修正点はたくさん。W杯で通用するレベルからは遠い」。6人の交代枠すべてを使うなど選手を試しながら競り勝った点は評価しながらも、W杯を見据えて厳しい言葉が並んだ。

 相手が守備的に入ったため、「ポゼッションで勝てるわけではない」と否定していたボールを保持する時間が続き、支配率が61%となる展開。浮き彫りとなったのは日本の長年の課題と言える決定力だ。18本のシュートを打ちながらPKを含む2得点。「焦る姿があった。体、軸、足の向きなどコントロールすべき部分がある。呼吸もそう。最後のところでフッと息を吐き、息を止めればいい」。現役時代フランスリーグで2度得点王に輝いた点取り屋の“コツ”を口にした。

 セットプレーからの得点の少なさも嘆いた。「いまの日本には中村(俊輔)のようなキッカーがいない。それ以前にフリーキック(FK)を得ることをしていない。最近20試合くらいで相手ペナルティーエリア付近でのFKがない。W杯ではFKが勝利につながることがある」と愚痴った。

 イライラを象徴する場面は前半36分。武藤が倒された場面で笛が鳴らず、自身の方向に転がってきたボールを蹴り返す怒りの一撃。「審判に対してフラストレーションがあった。ただ、テクニック、グラウンダーで良いボールが蹴れるところを見せたいと思った」と笑ったが、ストレスを感じていたのは確かだ。

 全員のコンディションが整わなければW杯では勝てないことを知っている。この日は、相手のフィジカルにてこずる場面もあった。「レベルを上げないといけない選手もいる」。個人名を挙げなかったが、現状のままではW杯で戦えない選手がいると断言した。

 今回は、コンディション不良で長谷部誠、本田圭佑を、他のFWを試すため岡崎慎司を招集外にするなどW杯に向け選手にサバイバルレースを意識させた。「来年3月以降はメンバー、プレーの仕方が固定されてくるだろう」。10日のハイチ戦、11月の欧州遠征(ブラジル、ベルギー戦)、国内組のみで臨む12月の東アジアE―1選手権とアピールの場は少なくなってくる。ハリル監督の高い要求を満たした選手だけがロシアのピッチに立つ。(斎藤 成俊)

SAMURAI BLUE
  • 楽天SocialNewsに投稿!
サッカー日本代表
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ