倉田が救った…決死ダイビングVヘッドで代表初ゴール

2017年10月7日6時0分  スポーツ報知
  • 後半42分、ヘディングで勝ち越しゴールを決めた倉田(左は浅野、GK・マリノビッチ=カメラ・石田 順平)

 ◆国際親善試合 日本2―1ニュージーランド(6日、豊田スタジアム)

 ハリル・ジャパンの新戦力が活躍した。1―1の後半42分、同37分から途中出場したMF倉田秋(28)=G大阪=が、DF酒井宏樹(27)=マルセイユ=が頭で落としたボールにダイビングヘッドで決勝点を挙げた。

 今年3月に2015年8月の東アジア杯以来となる代表返り咲きを果たした苦労人が、5試合目の出場で待望の代表初ゴールを決めた。

 ゴールのにおいを感じ取った。1―1の後半42分、FW乾にボールが渡ると、倉田はペナルティーエリア内に進入した。乾のクロスを酒井宏が頭で落とし、ダイビングヘッドで決勝点を挙げた。日本代表5試合目での代表初得点に拳を握りしめた。「気持ちで押し込んだ。(代表初ゴールは)特別ですね。気持ち良かった」と喜びをかみしめた。

 ゴール時に相手GKと交錯。右側頭部を打撲しながらも気迫で奪った。サッカー人生で一番うれしい得点かと問われると「今のところは。年に1回のヘディングでのゴールがいいところで出てくれた」と患部をアイシングしながら照れた。

 後半37分にMF井手口と代わって出場した。「動きを止めたら倉田じゃない。止まってプレーするな! フィニッシュまでいけ!」とゲキを飛ばしたハリルホジッチ監督は、両人さし指を突き上げて倉田のゴールを祝福した。

 決して順風満帆ではなかった。2007年にG大阪ユースからトップに昇格したが、10年は千葉、11年はC大阪に期限付き移籍した。「ガンバに入って1~3年目は試合にあまり出られなくて、つらい時期だった。腐らずに、自分を見つめ直したから今がある」

 自身にとってW杯は「人ごとみたい。手が届かない、『すげーな』と思っていた」と夢の舞台だった。代表に初選出された2015年8月の東アジア杯時は「見下されていた感じがあった」というハリル監督の信頼を徐々に勝ち取った。MF香川らにも「やっていて負ける気はしなかった」と対抗できる自負はあった。

 チームメートのMF遠藤保仁が日本代表でつけていた背番号7を受け継いだ。「今までのサッカー人生で自分のプレーに満足したことはない。こっからが俺のスタート。スタメンを勝ち取るのが目標」。伏兵が一気にレギュラーの座を狙う。(伊井 亮一)

 ◆倉田 秋(くらた・しゅう)1988年11月26日、大阪・高槻市生まれ。28歳。G大阪ジュニアユース、G大阪ユースを経て2007年にトップチーム昇格。10年に千葉、11年にC大阪へ期限付き移籍し、12年にG大阪へ復帰した。15年8月の東アジア杯で日本代表に初選出され、今年3月のW杯アジア最終予選で1年7か月ぶりに代表復帰。172センチ、68キロ。右利き。独身。

SAMURAI BLUE
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