【二宮寿朗の週刊文蹴】闘えないハリル監督は魅力ない

2017年12月22日12時0分  スポーツ報知
  • ハリルホジッチ監督

 デュエル!デュエル!デュエル!(闘え!) ガニエ!ガニエ!ガニエ!(勝て!)

 バヒド・ハリルホジッチ監督が日本に植えつけようとしてきたのは何よりも闘う意識だったはずである。フィジカルでの真っ向勝負は不得手であろうとも、「日本には足りないものだ」と声を張り上げて指摘してきた。

 組織的にボールを奪い、縦に速くゴールに迫るスタイルを掲げ、一定の成果として表れたのが8月のオーストラリア戦だった。誰もが驚いた井手口陽介の抜てきも、勝負師だからこそできた決断だと思っている。彼は先頭に立ってファイティングポーズを取ってきた。

 しかし16日の東アジアE―1選手権韓国戦には失望させられた。1―4という衝撃的な結果もさることながら劣勢をはね返せず、闘う姿勢を打ち出すことができなかった。中盤でフィルターが掛からず、3戦連続スタメンの今野泰幸もさすがに動きが重かった。

 停滞が続く中で指揮官は後半20分過ぎまで交代カードを切らず、最後まで反撃ムードが高まることはなかった。

 選手たちを奮い立たせる策を提示すべきではなかったか。ファイティングポーズを取らせる熱を、伝えるべきではなかったか。結果的に空回りしても監督自らが勝負に固執してあがいてほしかった。座して死を待つような姿は見たくなかった。

 国内組の編成とはいえ、B代表でもC代表でもない。今季活躍した国内の精鋭たちによるA代表である。「Aなのか分からない」というスタンスなら、彼らに日本代表の誇りを刻ませることができていたのか疑問が残る。

 韓国戦だけを取り上げて批判するつもりはない。オーストラリア戦のような素晴らしいゲームがあったのも事実だ。現段階で「解任論」には賛同しないものの、信頼は揺らいでいる。ファイティングポーズを取れないなら、魅力はない。(スポーツライター)

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