本田圭佑、レギュラーでW杯行く!ロシア在住4年間「必ずアドバンテージになる」

スポーツ報知
サッカー教室に参加し、子供たちと競り合う本田(中央=カメラ・川口 浩)

 日本代表からの選外が続くメキシコ1部パチューカのFW本田圭佑(31)が24日、都内で「ベンチでも連れていけ…とかではない」と語り、レギュラーで23人の代表メンバー入りを目指す考えを強調した。ロシア1部CSKAモスクワでの4年間の経験が、18年ロシアW杯に生きると力説した。同代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は休暇と欧州組視察のため渡仏。本田の状態を“最終確認”するため、2月にスタッフをメキシコに派遣する考えを示唆した。

 冷静な口ぶりと言葉の力強さで本田は自信を表現した。集大成と位置付けるロシアW杯。落選の危機は感じている。本格的な選考が始まる来年に向け、強気の姿勢を貫いた。

 「ロシアでやるW杯です。4年間、あそこに住んでいた。そんな日本人、なかなかいない。必ずアドバンテージになる。それは『ベンチでも連れていけ』とか、そんな弱気なことを言っているわけではない」

 10年1月から4年間、CSKAモスクワでプレーした。ベースキャンプ地のカザニや試合会場の環境、気候、移動などさまざまな注意点を熟知している。メンタルも含めたコンディションが重要になる短期決戦で自身の経験を生かせる。それ以上にピッチ上でチームの力になる自信を示した。

 9月5日のW杯最終予選サウジアラビア戦を最後に、海外組が招集された2度の代表活動で呼ばれていない。本田は立場を「当落線上」と表現している。ハリル・ジャパンは11月の欧州遠征でブラジル、ベルギーに連敗。12月の東アジアE―1選手権では、国内組もアピール不足だった。一方、本田は古傷の右膝が万全でない中で、12月のクラブW杯で存在感を示した。

 「(17年は)課題が残った1年。ただ、改善できている面もあり、良くなるめども見えている」。調子も上向きと捉えていて、W杯メンバーの発表が予定される来年5月までにやるべき準備も整理している。「自分が絶対に『これは選ばないといけない』と思わせるような活躍をしないといけない。年明けにパチューカへ戻り、しっかりやっていきたい」。後期リーグは来年1月6日、UNAM戦から始まる。(羽田 智之)

 〇…本田はこの日早朝に帰国し、午後は9月に発生したメキシコ大地震のチャリティーサッカー教室を千葉市内で開催した。スポンサー契約を結ぶ全日空とタッグを組み、90人の小学生が参加。集まった90万円分のマイルと10万3849円の募金が日墨協会を通じて寄付される。本田は「子供たちは純粋にサッカーが好き。プロになると勝ち負け、給料、ステータスを考え、忘れがちな純粋な気持ちを思い出させてくれる」と話した。

 ◆本田に聞く

 ―2017年はどんな年だったか。

 「前半戦はミラン、後半戦はパチューカ。いろんな事業に進んだりもした。とはいえ満足できるものではなく、サッカー以外の面でも課題は残った。ノルマという意味では(日本代表で)W杯出場、(パチューカで)クラブW杯の3位は達成できたかな。でも、もっと勝ちたいと思っています。パチューカに移籍した時、1つは(優勝)カップを取ると決めていたので、取れなかったのは残念」

 ―2018年はどんな年に?

 「出来すぎの年でしたね、と言える年にしたい。これまで、こんなことは言ったことはない。来年はもっと楽しい、楽しませたいと強く思っています。サッカー以外の面でも、皆さんをワクワクさせられるようなことができたらいいなと、心から願っています」

 ―ロシアW杯は最後のW杯と位置付けている?

 「32歳に来年なる。その次(22年カタールW杯)を目指すとなると、36歳でしょう。もちろん、絶対ということはないにしても、そこ(22年)を目指すのは今のところ考えられない」

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