【U21】森保ジャパン、全勝で1次リーグ首位突破 北朝鮮3―1で撃破

スポーツ報知

◆U―23アジア選手権 ▽1次リーグB組第3戦 U21日本3―1U23北朝鮮(16日、中国・江陰スタジアム)

 【江陰(中国)16日=井上信太郎】U―21日本代表は、U―23北朝鮮に3―1で勝利し、3連勝で首位通過を決めた。前節から先発総入れ替えで臨むと、前半32分にMF伊藤洋輝(18)=磐田U―18=が、FKからDF柳貴博(20)=F東京=の先制点をアシスト。同43分にも再び伊藤が、FW三好康児(20)=札幌=の得点を演出した。後半は相手に押し込まれたが、反撃を1点に抑えた。準々決勝は19日にA組2位のU―23ウズベキスタンと対戦する。

 チーム最年少の18歳が堂々としたプレーを披露した。前半32分、左サイドのFKのキッカーを務めた伊藤は、正確な左足から柳のプロ初ゴールを演出。「キックは昔から好きなので、アシストできて良かった」と勢いに乗ると、同43分には左サイドへ飛び出すと、相手守備陣の間隙(かんげき)を突く正確なパスで、三好の得点を演出した。今大会初出場で2アシストと結果を残した21番は「2試合出番がなくてアピールしなきゃいけないと思っていた。自分の良さが出せて良かった」と安堵(あんど)した。

 20年東京五輪では主役になれる大器だ。188センチの長身ながら前線への積極的な飛び出しや左足からの強烈なミドルシュートが武器。海外からの評価も高く、磐田で共にプレーする元日本代表MF中村俊輔も「高卒であそこまでの選手はなかなかいない。シュートもすごいし、持っているものは素晴らしい」と絶賛する。

 昨年は高校3年ながら5月にプロ契約を結び、8月末からトップチームに帯同。リーグ戦こそまだ出ていないが、同じレフティーの名波浩監督(45)から薫陶を受けている。「名波さんにいろいろな球種を蹴れるようになれ、と練習終わりも教えてもらっています」。その成果が、この日の2アシストにつながった。

 準々決勝はU―23ウズベキスタン戦。昨年12月のM―150杯(タイ)決勝で対戦し、2―2からPK戦の末、敗戦した相手だ。リベンジをかける。前節タイ戦から先発11人を総入れ替えしながら3連勝した森保一監督(49)は「勝利という成果と内容の課題の両方を持って、次のステージに臨めることはポジティブに考えている」と手応えは十分。ニューヒーローが躍動した森保ジャパンが、16年大会に続く連覇へ突き進む。

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