ハリル・ジャパン、W杯1次L初戦で戦うコロンビアもカザン拠点で“呉越同舟”に

スポーツ報知
ハリルホジッチ監督

 日本代表がロシアW杯(6月14日開幕)1次リーグ初戦(同19日)で対戦するコロンビア代表が、日本と同じ首都モスクワから東に800キロの都市カザンをベースキャンプ地とすることが8日、分かった。同じ都市に本拠地を置くことで、ライバル国による練習チェックが容易となり情報漏れの危険性がアップ。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)率いる日本は徹底した“007”対策が迫られる。

 まさかの呉越同舟だ。コロンビア代表がロシアW杯のベースキャンプ地に選んだのはハリル・ジャパンと同じカザンだった。欧州サッカー関係者が「コロンビアもカザンを選んだ」と語った。日本と同じく、各試合会場への移動の利便性や気候面など考えて白羽の矢を立てたという。

 これまで以上に情報戦に神経をすり減らすことになる。お互いのキャンプ地が離れていれば、飛行機や車の利用など移動に手間がかかるためライバルの状態を頻繁にチェックすることは難しかった。しかし、同じ都市となれば毎日でも相手の練習場に出向くことが可能。非公開練習とした場合でも、事前にのぞき見スポットを調べ上げた相手の“007”が潜伏することも考えられ、“丸裸”にされる危険性が増える。

 2014年のブラジルW杯では、サンパウロから内陸に100キロのイトゥをベースキャンプ地としたが、試合会場との気温差や移動時間の問題でコンディション調整に失敗。今回はロシアリーグの強豪ルビンの施設を利用でき、移動の負担も少ないことから、目標の16強以上に向け最適な環境としてカザンを選んだはずだった。

 ハリルホジッチ監督は神経質な面を持つだけに、W杯本番直前の緊張感に加え、情報漏えいへの警戒と、いつもの代表戦以上にピリピリムードとなりそう。ピッチでの激突を前に、コロンビアとの想定外の戦いが火蓋を切る。

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