ハリル監督、浅野、井手口、原口でさえ「W杯に行けない状況かも」非情決断の可能性示唆

スポーツ報知
報道陣の取材に応じるハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が5日、ロシアW杯メンバー発表で、功労者に対して非情な決断をする可能性を口にした。この日、都内のJFAハウスで今年初のスタッフ会議を開き、会議後に報道陣に対応。メンバー23人を選ぶ作業は「監督にとっては辛い時です」としながらも「競技面のみを考えて決めたい。チームに必要な選手を考えて選択したい。名字と名前では選手は選ばない」と言い切った。

 同監督が具体的に名前を出したのはFW原口元気(デュッセルドルフ)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)、MF井手口陽介(レオネサ)。まずは、3人について3月の欧州遠征の招集も「難しい」とし、さらに、ロシアW杯でも「浅野、井手口、原口のようにW杯出場を決めるのに大きな仕事をしたが、もしかしたらW杯に行けない状況かもしれない。クラブで出場していなければW杯に呼ぶことはなくなってしまう。時には残酷なこともあります」と明かした。

 原口は最終予選序盤で4試合連続得点を記録し、チームをけん引した。浅野は最終予選突破を決めたオーストラリア戦で得点を決めた。また、井手口もボランチの主力として定着し、浅野同様オーストラリア戦で得点を決めている。だが、3人は負傷などもあり、所属クラブで出場機会が限られている。3人はW杯出場の立役者ではあるが、ハリル監督は貢献度を加味せず、「W杯で戦う準備ができている選手が必要」という基準で選考を進めていく。

 「コロンビア、セネガル、ポーランドを見て、日本に何が必要か分かってきている。予選突破の第一候補が日本ではありません。果敢に勇気を持って準備する。我々が予選を突破する可能性はある。それを信じて、他のチームに引け目を感じる必要はない。W杯は何が起こるか分からないところだし、何が起こってもおかしくないところ。運もありますが、それは自分たちが行動して引き寄せるもの」。5月、ハリル監督は情を挟まず、23人のメンバーを決める。

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