けが人続出で直前までW杯戦士23人決められない

スポーツ報知
日本代表メンバー発表会見に臨むハリルホジッチ監督

 日本サッカー協会は15日、ベルギーで行われる国際親善試合マリ戦、ウクライナ戦に臨む日本代表メンバー26人を発表した。パチューカのFW本田圭佑(31)が昨年9月のロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦以来の復帰。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「このチャンスをつかんでほしい」と6月14日開幕のロシアW杯メンバー入りへ“ラストチャンス”となると語った。また、ハリル監督はW杯代表23人を5月31日に発表したい考えを明らかにした。

 ハリル監督は会見で、W杯メンバー発表を5月31日に実施したい意向を口にした。同14日にW杯予備登録35人のリストを提出後に、壮行試合の位置づけとなる30日のガーナ戦に向けたメンバー28人前後を発表。ガーナ戦で最後の見極めを行い、W杯戦士23人を決定する。この決断の裏には苦しい台所事情がある。

 本大会直前に候補選手を絞る方式は1998年のフランス大会で用いられ、エース格だった三浦知良(現横浜C)らが落選して波紋が広がった。チームへの影響も考慮し、最近のW杯では代表23人を選び、国内合宿や壮行試合に臨んでいた。だが、今回の発表方法に至った経緯についてハリル監督は「いまはけが人も試合に出ていない選手もいるため直前まで決まらない」と説明。指揮官は当初、3月の親善試合はW杯に向けてメンバーを固める時期としていたが、方針転換を余儀なくされた。

 現在、DF吉田麻也(サウサンプトン)が左膝負傷、MF香川真司(ドルトムント)が左足首痛、清武弘嗣(C大阪)が右ふくらはぎ痛、今野泰幸(G大阪)が右足首痛で離脱中。FW浅野拓磨(シュツットガルト)は今年に入り出番がなく、MF井手口陽介(レオネサ)はプレー機会が少ない。万全のコンディションの選手を連れて行くため、ギリギリまで見極めざるを得ない状況に陥っている。(サッカー担当キャップ・斎藤 成俊)

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