ハリル・ジャパンが23日対戦のマリに17歳の天才FW…久保建英の1歳上

スポーツ報知
ベルギー・リエージュの宿舎に到着したハリルホジッチ監督

 バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が率いる日本代表は19日にベルギー入りし、合宿を開始する。3月の国際Aマッチウィークで、23日にはマリ(FIFAランク67位)と、27日にはウクライナ(同35位)と対戦する。

 マリはFIFAランクでは日本の55位よりも下位。ロシアW杯予選ではアフリカ最終予選C組でモロッコ、コートジボワール、ガボンと同組となり、4分け2敗の勝ち点4で最下位となり、W杯出場権を逃した。22年のカタール大会を見据えて、新チームが動き出しているのもあるが、今回のメンバーには若いメンバーが中心。その中に17歳の新星が含まれている。

 FWラサナ・エンディアイエだ。マリ国内のグイダースに所属するが、2000年10月3日生まれのまだ17歳。エンディアイエは17年のU―17W杯(インド)でマリの4強進出の立役者となった。7試合で6得点し、得点ランク2位。170センチと小柄だが、左利きで抜群の得点感覚を持っている。当時、国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトが本人のインタビューを行っているが、原点はストリートサッカーだという。

 「ストリートでサッカーを始めて、いつもプレーしていた。でも、次第に人々が父に『あなたの息子のラサナはもうこれ以上ここでプレーしちゃいけない。うますぎるからユースアカデミーに入れた方がいい』と言ったんだ。だから父は私をグイダースのユースアカデミーに入れたんだ」と話している。U―17マリ代表に入ったのもU―17アフリカ選手権の数日前だったという。その選手が世界の舞台で活躍し、ついにA代表にのぼりつめた。元カメルーン代表のFWサミュエル・エトー(現コンヤスポル=トルコ)に例えられる逸材で、欧州の名門クラブたちが注目しているという。

 2000年生まれと言えば、日本ではJ1名古屋のDF菅原由勢、G大阪のFW中村敬斗らと同じ世代。F東京のFW久保建英の1歳年上だ。2年後の東京五輪世代でもあるマリの新星とハリル・ジャパンの激突も見所の一つだ。

 ◆日本戦のマリ代表メンバー

 ▽GK D・ディアラ(スタッド・マリアン)、サマサ(トロワ=フランス)、イランゴ(ディナン=フランス)

 ▽DF H・トラオレ(レンヌ=フランス)、C・トラオレ(トロワ=フランス)、ディバシ(アミアン=フランス)、ワゲ(ワトフォード=イングランド)、フォファナ(アランヤスポル=トルコ)、サコ(ヴィトーリア・ギマラエス=ポルトガル)、ダンテ(アンデルレヒト=ベルギー)

 ▽MF クリバリ(アンジェ=フランス)、サマセコウ、ハイダラ(ともにザルツブルク=オーストリア)、S・ディアラ(ランス=フランス)、ビソウマ(リール=フランス)

 ▽FW ニアン(トロワ=フランス)、マレ(ロルカ=スペイン)、A・トラオレ(マゼンベ=コンゴ民主共和国)、ディコ(ハル・シティ=イングランド)、ジェネポ(Sリエージュ=ベルギー)、ドゥンビア(ロストフ=ロシア)、ディアビ(ブルージュ=ベルギー)、エンディアイエ(グイダース)

※カッコ内は所属、国名。

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