ハリル監督、ゲキ「競争を見て２３人を選ぶ」

　ハリル監督は練習前の約７分の円陣で、５月末のＷ杯メンバー決定に向けて選手の競争心をあおった。「この３年間で私のやり方は理解しているはずだ。いかに要求に応えられるかが選考の基準となる。現時点で君たちのパフォーマンスに満足はしていない。競争を見て最終的な２３人を選びたい」。合宿初日でランニングやストレッチなど練習は軽めだったが、指揮官の言葉は重く、厳しかった。

　本来はメンバーを固定する時期だったが、けが人や出場機会の少ない選手が多く、サバイバルレースは続いている。ＦＷの柱となる大迫でさえ「目の前（の試合）をしっかりとポジティブに消化していかないと先はない。毎試合、結果を出すラストチャンスという気持ちで臨んでいる」と気を引き締めた。選手への高い要求と同時に、マリ、ウクライナ戦に向け「２勝を目指す」と宣言した指揮官の手腕も問われる。