ハリル日本、ブヨとも戦う!ロシアW杯で大量発生の心配

スポーツ報知
黙々と1人ランニングするハリルホジッチ監督

 サッカーの日本代表が、6月に開幕するロシアW杯で「ブヨ地獄」にさらされる危険性があることが20日、分かった。6月28日の1次リーグ、ポーランド戦が行われる南部の都市・ボルゴグラードで、大量発生が懸念される吸血昆虫のブヨの対策をめぐって、ボルゴグラード州と自然保護当局の間で対立が生じているためだ。当地では1次リーグ4試合が予定されている。

 ボルガ川西域にある人口101万人の都市、ボルゴグラードでは、晩春から初夏に住民を悩ますブヨが大量発生する。インタファクス通信は「長時間の屋外滞在が困難になる」と警告する。郊外にある欧州最大のボルガ水力発電所が放水を始め、川の水位が最高位に達した後に発生する傾向があるという。

 地元のボルゴグラード州は、大会期間中のブヨ発生リスクを下げるため、例年4~5月の放水時期を3~4月か、5~6月にずらすことを計画。調査費400万ルーブル(約740万円)を計上した。

 しかし、その動きに待ったをかけたのが自然保護当局。放水時期を変えれば魚や水生植物、水鳥の生息環境に何世代にもわたる影響をもたらすため認められないと反対した。下流に位置するアストラハン州の議会も「容認できない」としてロシア上院、下院へのアピールを採択しており、放水時期をいつにするかは決まっていない。

 もし、放水時期がずらせない場合、スタジアム周辺もブヨの大群に襲われる危険性がある。当地では6月28日の日本・ポーランド戦など1次リーグの4試合が予定されており、選手の安全面にも問題が出そうだ。

 ブヨは日本にも約60種生息しており、キャンプ場やゴルフ場などにも出没する。体長は3~5ミリで吸血するのはメス。吸血されると患部が2~3倍ほど膨れ上がり、かゆみや発熱が1~2週間程表れる。多く吸血されるなどした場合はリンパ管炎などを併発したり呼吸困難などで重篤状態に陥ることもある。

 予防には一般的な虫除けスプレーや蚊取り線香では効果が薄く、専用スプレーを使うことが有効とされる。1次リーグではコロンビア、セネガル、ポーランドといった強豪と同居するハリル・ジャパン。さらなる難敵が出現しないことを祈るばかりだ。

 痛みかゆみ熱も出た…
 真夏の千葉のゴルフ場が悲劇の舞台だった。短パンOKのゴルフ場。虫よけスプレーをたっぷり足にかけていたので油断していた。

 夏草伸び放題のラフに打ち込み、なんとかフェアウェーにリカバリー。ホッと一息ついたところで足首に違和感を感じた。赤く腫れ、中央にポツッと穴が開き、血がにじみ出ていた。

 明らかに蚊とは違う。同伴者から「ブヨだよ」と指摘された。患部はあっという間に直径4センチほどに腫れ上がった。足首はくびれがなくなり、まるで象のよう。痛いし、かゆいしで、熱も出た。皮膚科で塗り薬を処方されたが、完全に腫れがひくまでには1か月以上かかった。

 コースはスコールのような雨があがったばかりで、湿気がすごかった。ヤツには虫よけスプレーも効かないと、後に知った。以来、どんなに暑くてもゴルフ場で短パンは、はいていない。(芸能デスク)

 ◇W杯で日本代表を襲った主な外敵

 ▽2006年ドイツ大会 合宿地、ボンで大量のタンポポの綿毛が発生。練習場にも飛来し、選手たちの邪魔になるなどした。

 ▽14年ブラジル大会 合宿地のサンパウロ州イトゥ市に隣接するカンピーナス市で、蚊を媒介して発症するデング熱が流行。同市の感染者では死者も出た。日本がギリシャと対戦したナタルも有数のデング熱発症地だった。

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