【なでしこ】W杯出場権獲得条件は? “日本米パワー”で豪州戦での突破狙う

スポーツ報知

 【アンマン(ヨルダン)11日=小又風花】日本は13日の1次リーグB組最終戦でオーストラリアと対戦する。10日の同第2戦の韓国戦は0―0の引き分けとなり、W杯出場決定は持ち越し。食生活の変化を考慮し、日本米60キロと業務用の炊飯器を持ち込んだなでしこジャパン。コンディションを整え、1次リーグ突破とW杯切符獲得を目指す。

 日本は10日の韓国戦でW杯出場を決められなかった。相手の圧力と堅守速攻に封じ込まれ0―0。阪口夢は「後半は相手の足が止まっていた。チャンスはあったし、情けない」と悔しがった。後半に攻撃が活性化したものの、相手GKにシュートを阻まれるなどした。

 なでしこジャパンは、一夜明けた11日はオーストラリア戦に向けて、疲労回復のためトレーニングを中止。オフにしてホテルで軽く体を動かすなどしたという。

 コンディションは「米」で整えている。選手が泊まるホテルの食事は現地のものがほとんど。主食のパン類やひよこ豆のペーストの他、独特なスパイスが利いたメニューが多い。米もあるが、ぱさぱさとしている。日本サッカー協会関係者によると、チームでは持ち込んだ日本米を1日12合炊き、ふりかけやインスタントみそ汁などとともに食事を取る。阪口夢は、だしなどが人気のブランド「茅乃舎(かやのや)」のポン酢、のりのつくだ煮を持参したという。長谷川は「試合前はカレーが出たり、体重も維持できています」と話した。

 オーストラリアは10日のB組のもう1試合でベトナムに8―0と大勝した。日本にとっては、昨年7月「トーナメント・オブ・ネーションズ」(2●4)、本大会出場権を逃した16年3月のリオ五輪最終予選(1●3)と連敗中の相手。長谷川は「勝ちにいくだけ。チーム全員で責任を持って臨みたい」と難敵撃破への決意を示した。

 ◆W杯出場権獲得条件 A、B組とも1次リーグ2位以内で準決勝に進むか、各組3位による5位決定戦に勝てば決定。日本がオーストラリア戦後にB組2位以内を確定させるには〈1〉勝利〈2〉1点以上を取って引き分け〈3〉0―0で引き分け、韓国がベトナムに3点差以下の勝利〈4〉韓国がベトナム戦で引き分け以下―のいずれかが必要。

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