ハリル前監督、27日反論会見「受け入れられない」

スポーツ報知
日本に再来日し、27日に会見を行うことになったハリルホジッチ前監督

 日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日に都内で会見を開くことが20日、決まった。選手とのコミュニケーション不足などを挙げた日本サッカー協会の解任理由に不満を漏らしており、反論を行うとみられる。同氏は近日中に来日予定。会見場は最大300人収容で、海外メディアも複数駆け付ける見込みで発言に注目が集まる。

 会見は日本記者クラブで開かれる。同所ではこれまでも、岡田武史氏、トルシエ氏、ジーコ氏、ザッケローニ氏と歴代の日本代表監督がW杯出場前などに会見したが、解任された前監督が開くのは異例といえる。

 ハリルホジッチ氏は、3月のベルギー遠征マリ戦、ウクライナ戦の低調な内容や選手との信頼関係が薄れたなどの理由で7日にパリ市内で日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)から解任を通告された。しかし、同氏は納得できず、報酬の支払いなどが盛り込まれた契約書の受け取りを拒否。10日にはフランス・リールの自宅でスポーツ報知の取材を受け「ウソとでっち上げは受け入れられない。日本に説明に行く」と来日会見を予告していた。

 これまでも契約解除に関して不備はないとしてきた日本協会は、この日「我々も(会見の)内容を確認させていただきます」とコメントした。会見は1時間の予定だが、しゃべり出したら止まらない上に、怒りも抱えているだけに長時間の“ハリル節”さく裂も予想される。

 【ハリル監督解任前後の動き】

 ▼3月23~27日 ベルギー遠征でマリ、ウクライナに1分け1敗。

 ▼4月6日 日本協会の田嶋会長がハリル監督と会談するためパリへ出発。

 ▼7日 パリ市内のホテルで田嶋会長がハリル監督に解任を伝える。

 ▼9日 田嶋会長が帰国し解任を発表。セルビア紙は「ハリル氏が訴訟の準備をしている」と報道。

 ▼10日 ハリル氏がフランス・リール市内の自宅で取材に応じ「何が起きたか分からない」「ウソ」「でっち上げだ」と怒りをあらわにする。

 ▼14日 クロアチア紙(電子版)のインタビューでハリル氏が「事後整理のため数日間、東京に行く。その後、自分の思いを話したい」と語る。

 ▼20日 27日に都内で会見を行うことが発表される。

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