【なでしこ】アジア杯連覇！オーストラリアの猛攻しのぎ横山が決勝ゴール

◆サッカー女子　フランスＷ杯アジア予選兼アジア杯　▽決勝　日本１―０オーストラリア（２０日・アンマン）

　なでしこジャパンが、アジア杯決勝でオーストラリアを１―０で破り、大会２連覇を達成した。０―０の後半３９分に途中出場したＦＷ横山久美（２４）＝フランクフルト＝が決勝ゴールを決めて逃げ切った。なでしこジャパンは今大会で１９年Ｗ杯フランス大会の出場権を獲得した。

　しのいでしのいで、もぎ取った１点を守り切った。序盤から体格で上回るオーストラリアの猛攻を受けたが、ＧＫ山下杏也加（２２）＝日テレ＝がＰＫを止めるなど奮闘。シュート数で５対２２と圧倒されたが、後半３９、ＭＦ長谷川唯（２１）＝日テレ＝のパスを受けた横山がドリブルで持ち込んで、右足で決勝点を決めた。

　なでしこジャパンは１６年４月に高倉麻子監督（５０）が就任。Ｗ杯優勝世代から若いチームに世代交代を進めた。これまでは結果が出ないこともあったが、今大会では一戦ごとにチームとして成熟し、１次リーグから５試合無敗で頂点に立った。アジアの頂点に導いた指揮官は「本当に紙一重の勝負だった。勝利を引き寄せたのは、選手たちの成長以外の何ものでもないと強く感じている」とうなずいた。

　１９年Ｗ杯、そして地元開催の２０年東京五輪へ向けて、なでしこ復活を印象づけるタイトルとなった。