ハリルホジッチ氏が解任後初来日「私はゴミ箱に捨てられたような状態」

スポーツ報知
報道陣の問いかけに涙をこらえながら答えるサッカー日本代表前監督のハリルホジッチ氏

 日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が21日、東京・羽田空港に来日した。取材に応じると涙を隠すようにサングラスを着け「日本の来るのはいつも喜びだったが、今回は違うものになった」と言葉を詰まらせた。続けて「私はゴミ箱に捨てられたような状態。誇りを傷つけられるようなことをされたら戦う」と目を潤ませながら徹底抗戦を誓った。同氏は27日に都内で会見を行う予定だ。

ハリル氏は、3月のベルギー遠征マリ戦、ウクライナ戦の低調な内容や選手との信頼関係が薄れたなどの理由で4月7日にパリ市内で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)から解任を通告された。しかし、同氏は納得できず、報酬の支払いなどが盛り込まれた契約書の受け取りを拒否。同10日にはフランス・リールの自宅でスポーツ報知の取材を受け「ウソとでっち上げは受け入れられない。日本に説明に行く」と来日会見を予告していた。20日にパリでスポーツ報知の取材に対しては「とても悲しい。何が起きたのかまったく理解できない。真実を突き止める」と更迭理由をのみ込めない様子。「私をサポートしてくれたサポーターのみなさんには、きちんとメッセージをお伝えするつもりです」と感謝の気持ちも伝える意向だ。

 【ハリル監督解任前後の動き】

 ▼3月23~27日 ベルギー遠征でマリ、ウクライナに1分け1敗。

 ▼4月7日 パリ市内のホテルで日本サッカー協会の田嶋幸三会長が選手とのコミュニケーション、信頼関係が薄れてきたなどの理由でハリル監督に解任を伝える。

 ▼同9日 田嶋会長が帰国し解任を発表。

 ▼10日 ハリル氏がフランス・リール市内の自宅で取材に応じ「何が起きたか分からない」「ウソ」「でっち上げだ」と怒りをあらわにする。

 ▼14日 クロアチア紙(電子版)のインタビューでハリル氏が「事後整理のため数日間、東京に行く。その後、自分の思いを話したい」と語る。

 ▼20日 27日に都内で会見を行うことが発表された。

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