【なでしこ】“高倉チルドレン”が存在感 長谷川、清水ら育成に労惜しまず

スポーツ報知
高倉監督のなでしこジャパンの大会成績

◆サッカー女子 フランスW杯アジア予選兼アジア杯 ▽決勝 日本1―0オーストラリア(20日・アンマン)

 【アンマン(ヨルダン)20日=小又風花】FIFAランク11位のなでしこジャパンは、決勝で同6位のオーストラリアに1―0で勝利し、5試合無敗で2連覇を果たした。16年4月に就任した高倉麻子監督(50)率いる若いチームは一戦ごとに大きく成長し、復活の第一歩を刻んだ。

 “高倉チルドレン”がアジアの舞台で存在感を見せた。リオ五輪出場権を逃した16年3月アジア最終予選招集メンバー20人の平均年齢27・15歳に対し、今回の23人は25歳。前回と今回の決勝先発メンバーを比べても若返った。決勝戦に先発出場した長谷川、清水、市瀬らは年代別代表の頃から高倉監督のもとで、国際大会の経験を積んできた。

 14年U―17W杯優勝など育成年代で功績を残してきた指揮官は、代表監督就任後も若手の育成に労を惜しまない。「才能が埋もれている選手も、ちょっと引き上げると爆発的に伸びることもある。遊び心というか、常識を外すようなところを自分自身が求めている」。なでしこリーグ1部、2部はもちろん、有力選手の情報が耳に入れば、「静岡県の高校夏季大会みたいなものにも」足を運んだ。「代表監督ではあるが、いい素材を引き上げるのは役目。選手はみんなで育てていくもの」と持論を語った。

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