【なでしこ】高倉監督、W杯へ危機感「これからが大変」…アジア杯連覇し凱旋帰国

スポーツ報知

 2019年フランスW杯出場権を獲得し、アジア杯連覇を果たしたなでしこジャパンが22日、成田空港着の航空機でヨルダンから帰国。多くのファンの出迎えを受けた高倉麻子監督(50)は「一歩チームとして成長できた」と評価する一方で、「安心した気持ちと、これからが大変だなという2つの気持ちを持って帰ってきた」とW杯への危機感を口にした。

 1―0で勝利した決勝のオーストラリア戦(20日)では、日本のシュート5本に対し4倍以上の22本を打たれた。指揮官は「押し込まれるシーンがあり、日本らしいサッカーができなかったところがある」と指摘。W杯で体格差を埋めるために、状況判断や予測のスピード向上を求めると同時に、「誰が強い思いを持って、なでしこを勝たせられる選手になるか」と、意識の変化を要求した。

 大会MVPに輝いたFW岩渕真奈(25)=INAC神戸=は、「もっともっとやらなきゃいけないと実感した大会だった。自分たちが勝ったな、という試合もあまり多くない」と自覚し、MF長谷川唯(21)=日テレ=も、「勝たせられる選手になりたい」と続いた。「私たちはまだ道の途中にいます」と高倉監督。アジア制覇をきっかけに、再び世界で戦えるチームを目指す。(内田 知宏)

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