【記者の目】今野の情報を密に交換できず1枠が無駄に

スポーツ報知
G大阪・今野

 日本サッカー協会は18日、親善試合ガーナ戦(30日・日産ス)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。ハリルホジッチ前監督の解任を受け初陣に挑む西野朗監督(63)は「ポリバレント(多様性)」重視で選考したと説明。香川、本田、岡崎の“ビッグ3”のほか、ブラジルW杯代表のMF青山敏弘(32)=広島=が約3年2か月ぶりに“サプライズ”招集された。ガーナ戦と31日午前予定の練習試合を経て、同日午後にロシアW杯登録23人を発表する。

 西野監督は、ハリル前監督の電撃解任を受けて4月9日に就任が決まった。W杯まで約2か月しかない状況でバトンを受け、選手選考では経験と選手のコンディションを重視した印象だ。ハリル・ジャパンでは冷遇された本田、香川、岡崎の“ビッグ3”を選んだ。香川、岡崎は左足首に爆弾を抱えているが「皆さんも彼らのトップフォーム、トップパフォーマンスを知っていると思う」と状態が上向くと考え、世界で戦ってきた経験にかけた。

 一方で、コンディションが戻ると判断できなかったMF清武弘嗣、FW杉本健勇(ともにC大阪)はリストから外した。疑問が残ったのは、MF今野泰幸(G大阪)についてだ。14日に締め切られた予備登録メンバー35人に入り指揮官の期待も大きかったが、実際は開幕前に負傷した右足首は手術が必要なほどだった。結果論だが、もう少し密に情報交換をしていれば、1枠を無駄にしなかったかもしれない。(サッカー担当キャップ・斎藤 成俊)

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