広島の青山、サプライズ招集 3年2か月ぶり代表復帰

スポーツ報知
15年3月のウズベキスタン戦で先制ゴールを決めた青山(中)を香川(右)、酒井高(左)らが祝福

 日本サッカー協会は18日、親善試合ガーナ戦(30日・日産ス)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。ハリルホジッチ前監督の解任を受け初陣に挑む西野朗監督(63)は「ポリバレント(多様性)」重視で選考したと説明。香川、本田、岡崎の“ビッグ3”のほか、ブラジルW杯代表のMF青山敏弘(32)=広島=が約3年2か月ぶりに“サプライズ”招集された。ガーナ戦と31日午前予定の練習試合を経て、同日午後にロシアW杯登録23人を発表する。

 J1首位を独走する広島の司令塔が西野ジャパンの隠し玉だった。青山は15年3月31日のウズベキスタン戦以来の代表復帰について「選ばれたのは広島がJリーグで好調だからこそ。W杯で勝つために、できることをすべて発揮し、全力で貢献したい」とクラブを通じてコメントした。

 ブラジルW杯コロンビア戦(1●4)に先発した実力者。昨季は広島が残留争いに巻き込まれた責任を感じ悩んでいた。今季就任した城福浩監督(57)は今年1月中旬、約1時間面談。昨季の編集した映像を見せて攻守の頑張り方を整理させると「自分、やれるような気がします」。5年連続で主将も任された今季、霧が晴れたかのような明るい表情を見せ、復活した。

 西野監督は「(広島の)精神的支柱であると思う。代表経験もあり、そこでの貢献度も非常に高く評価している。間違いなく、今、最高のパフォーマンスをしている選手」。ロングフィードとミドルシュートの名手だが、代表首脳陣は中盤でのバランス、総合力を高く評価しているという。どん底からはい上がった32歳には、日本代表に必要な逆境を乗り越える強さがある。

 ◆青山 敏弘(あおやま・としひろ)1986年2月22日、岡山・倉敷市生まれ。32歳。岡山・作陽高から2004年に広島入団。13年7月、東アジア杯で日本代表デビュー。14年ブラジルW杯はメンバー入りし、1試合出場。15年3月31日、親善試合ウズベキスタン戦で国際Aマッチ初得点を記録。今回はこの試合以来の代表招集となった。同年にJリーグMVP。国際Aマッチ8試合1得点。J1通算324試合18得点。174センチ、75キロ。

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