半年間でわずか5試合…帰国した井手口陽介が語った試合勘の不安とわき出る試合への“飢え”

スポーツ報知
スペインから帰国した日本代表MF井手口

 日本代表MF井手口陽介(21)=スペイン2部・クルトゥアル・レオネサ=が21日、関西空港着の航空機でスペインから帰国した。ロシアW杯に向けた日本代表の最終候補27人にメンバー入りしており、数日のオフをはさんで代表合宿に合流予定。イングランド2部・リーズへと完全移籍後、出場機会を得るために移籍したはずのレオネサではわずか5試合しか出番がなかった半年間を振り返り「悔しい気持ちでいっぱいです。代表でしっかりやりたいと思います」と表情を引き締めた。

 レオネサでは残留争いに巻き込まれたチームの中で、加入したばかりで戦術等の理解が進んでおらず、言葉の面でも壁があった井手口にチャンスは多くなかった。さらにスペインではJリーグのクラブと違い、試合に出られないメンバーがコンディションを維持するための練習試合は行われない。「オールコートのピッチではほとんどやっていない。(広さ等を)制限ばっかりされていたんで」と試合勘の不足は本人も認めるところだ。

 それでも「不安というより、楽しみの方が多い」と前向きな言葉も。コンディションは落とさないように、練習後もメニューを追加して走り込むなど調整は行ってきた。さらに「早く(代表で)やりたいし、またレベルの高い選手たちと一緒に練習できるので楽しみ」と語るなど、レオネサでの“ストレス”から解放され、代表でのプレーを心待ちにしている様子。試合勘に不安は残るが、プレーに、試合に飢えた状態で挑む30日の親善試合・ガーナ戦で結果を残し、本大会行きの23人に食い込むつもりだ。

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