青山、W杯絶望…右膝けがで断念「非常に残念」

スポーツ報知
20日のC大阪戦に出場した広島・青山

 日本サッカー協会は24日、ロシアW杯日本代表候補が臨む30日のガーナ戦(日産ス)に招集したMF青山敏弘(32)=広島=が右膝痛のため離脱したと発表した。

 西野朗監督(63)がJリーグでの活躍を評価し3年ぶりに招集したボランチのW杯は絶望。日本代表はこの日、千葉県内で合宿を行った。

 西野ジャパンが再びアクシデントに見舞われた。青山は千葉県内の代表宿舎に合流すると、20日のC大阪戦で痛めた右膝をチェックした後、同県内の病院で精密検査を受けた。早期の回復が難しいと判断され離脱が決定。2大会連続W杯出場の夢が絶たれた。

 ガーナ戦に向けて招集された27人で初の離脱者となった。6月4日には35人の予備登録からW杯メンバー23人をFIFA(国際サッカー連盟)に登録する必要がある。G大阪MF今野泰幸は右足首の手術を受けており、予備登録のボランチ2人が負傷。今回招集されていない予備登録メンバーでボランチが本職の選手はいない。J1首位を独走する原動力となった青山を欠くのは想定外の大きな痛手。日本協会関係者は追加招集について「今すぐはないが、あり得ないとは言えない」と話した。

 青山は日本協会を通じ「しばらく代表を離れていて、本番直前のタイミングでチャンスがもらえた中、チームにも入れずにけがで断念することになり非常に残念です。チームの皆には日本のために頑張ってほしいです」とコメントした。

 広島でチームメートだったDF槙野は、青山から宿舎の部屋で「一緒に戦えなくなった。俺の分まで戦ってきてほしい」と言われ「その気持ちを背負って戦わないといけない」と力を込めた。FW浅野も「青くんの分まで頑張りたい」と続いた。(羽田 智之)

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