【G大阪】明神独占手記「1月1日まで戦うのが当たり前。それがガンバの伝統」

2016年1月2日19時35分  スポーツ報知

 今季限りでG大阪を退団する元日本代表MF明神智和(37)が、スポーツ報知に独占手記を寄せた。10年間在籍したクラブ、チームメートへの感謝、そして新たなクラブでの決意も語った。

 あっという間の10年間でした。色々な思い出があって、短い時間では語り尽くせません。いい思い出がいっぱい残っています。ここで積み重ねてきたものを、自分の武器、財産としてこれからもやっていきたいと思います。

 僕は06年にG大阪に来ましたが、このクラブは05年にリーグ優勝して、そこからはタイトルを取らなきゃいけないという使命を持ったチームになったと思います。(タイトルを)取れなかった年は、チームが駄目な年。1個取って、まあ何とかOKって感じで。タイトルを1つも取れない年は、いくら決勝までいってもダメな年なんです。毎年、天皇杯決勝の1月1日まで戦うのが当たり前だと思ってやっています。それがガンバの伝統になりました。

 12年に(J2に)降格して、苦しい時期もありました。(13年に)長谷川監督が就任して、印象的だったのは最初のミーティングです。「ガンバは外から見ているとうまい、楽しいサッカーという印象は強い。だけど、強いとは思われていない。うまいだけじゃなく、強いと思われるようにならなきゃいけない」と。楽しい、いいサッカーをしていることで勝てないことから逃げちゃいけない。そう考えられるようになりました。

 チームメートにも恵まれました。ヤット(遠藤)はずっと第一線で、質の高いプレーを続けています。本当にすごい。常に1日1日、地道なトレーニングを積んでいるのは見ています。一緒にプレーできたのは財産です。

 (宇佐美)貴史はユースから上がってきた時は「まだ高校生」という印象だったけど、ドイツから帰って来て成長していました。点を取ることに対して、自分がやるんだ!っていうのをすごく感じるようになって。ドリブルでの仕掛け、シュート精度が素晴らしい。貴史のプレーが大好きなんです。

 長く一緒にプレーしたフタ(二川)にもすごく影響を受けました。ヤットとは違うけど、パスの発想とか、プレーを見ていて楽しかった。コンちゃん(今野)は同じポジション(ボランチ)で、ボールを奪う技術はすごい。普通は相手がドリブルしてきたら、(守備側は)ボールを(足で)突きにいく。でも、コンちゃんは相手とボールの間に足を入れる。蹴られても相手がボールを触るのをブロックして、自分のボールにできる。まねをしようとしても、あの発想はできないですよ。

 長谷川監督は選手を平等に見てくれたし、細かい心理にも気を配ってくれた。J2の時に(13年)、個別で呼ばれて試合の映像を見せられたことがあります。僕自身、無意識にやっていた守備、中へのパスを切らなかった動き、相手を前に向かせてしまったプレーに対し「これは良くない」と、はっきり指摘してくれました。この年(当時35歳)で気付かせてくれたのは大きかったですね。他にも仲がよかった(岩下)敬輔や(金)ジョンヤ、名前は挙げきれませんけど、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

 (G大阪に)僕が何かを残したかどうかはわからないですけど、少しでも見て、何かを感じとってもらえていたらうれしいです。(決勝ではベンチに入れず)いち選手として悔しい思いはありますし、納得をしてはいけないと思っています。僕は現役として、次のシーズンに悔しさをはらすために、新たなチームで勝負していきます。(G大阪MF)

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