【J27日開幕】福岡・井原監督「降格ジンクス破る」

2016年2月24日6時0分  スポーツ報知

 福岡が5年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた。井原正巳監督(48)は監督デビューイヤーの昨季、リーグ開幕3連敗から立て直し、昇格プレーオフ(PO)を勝ち抜いた。2年目に監督として初めてJ1に臨む元日本代表主将がインタビューに応じ、PO昇格チームとして初のJ1残留を誓った。(取材、構成・田村 龍一)

 現役時代に「アジアの壁」と呼ばれ、日本代表主将として98年フランスW杯初出場に貢献した井原監督。昨季はJ2で2位の磐田と同じ勝ち点82を獲得した。得失点差で自動昇格は逃したがPOを勝ち抜いた。

 「J2から(POで)J1に上がったチームは毎年、降格している。そのジンクスを破りたい。年間勝ち点は46が目標。昨季のJ1で9位の数字です。残留を目標にすると残留争いをしてしまう。かといって、J2の3位で昇格したチームがいきなりJ1優勝を目指すというのもおこがましい。現実を見て46とした」

 昨季の主力はGK中村(柏)とFW酒井(新潟)が期限付き移籍を終え退団したが、主将続投のFW城後、得点源のFWウェリントンらが残留。名古屋からMFダニルソン、韓国・釜山からGKイ・ボムヨンらを補強した。

 「全員がどれだけハードワークできるか。昨季も全員が守備と攻撃をしていた。2ケタ得点の選手はいないけど、いろんな選手が点を取り(昨季3番目に多い)63得点。毎試合、ヒーローが出るチームでいい」

 U―23日本代表のDF亀川は1月のリオ五輪予選で奮闘。同世代のFW金森とともに本大会メンバーへの選出が期待される。

リオ五輪代表「輩出したい」 「代表選手を輩出したい。やはり本戦に行ってこそ代表だし、2人ともそこに関われるレベル。代表選手がたくさん出てこないと、強いチームは作れない」

 U―23日本代表の手倉森誠監督とは同学年。高校時代から互いに刺激を受けてきた。

 「日韓戦(U―23アジア選手権決勝)は宮崎キャンプ中にテレビで見ていた。3失点目を喫したら寝ようと思ったけど(逆転で)もう眠れなくなりましたよ(笑い)。誠は僕より先に指導者の世界に入ったし、仙台でも監督としての実績がある。僕が筑波大の時は(住友金属鹿島の手倉森監督と)よく試合をした。こちらもいい刺激をもらって頑張らないと」

 昨季は開幕3連敗から巻き返し、リーグ終盤は8連勝締め。初めてのJ1でも準備は怠らない。

 「常に謙虚であること、最後まで諦めないことは言い続ける。連敗があれば連勝もある。岡田(武史・日本代表、横浜M元監督)さんも言っていたけど、人事を尽くして天命を待つ。やれることをやって、あとはサッカーの神様に任せる」

 開幕は九州ダービーとなる鳥栖戦(27日・ベアスタ)で、第2節(3月5日)のホーム開幕戦の相手は横浜M。Jリーグ開幕の93年から99年まで在籍した古巣だ。

 「(ホーム開幕戦は)多くのサポーターが来てくれるはず。初戦同様、波に乗れるようにしたい。個人的な感情ではお世話になったマリノスに恩返ししたいけど、選手には関係ない(笑い)。とにかく結果にはこだわりたいですね」

 06、11年と過去2度のJ1復帰初年度は、あえなくJ2に逆戻り。“PO昇格組は1年で降格”という負のジンクスを破る戦いが、いよいよ始まる。

 ◆井原 正巳(いはら・まさみ)1967年9月18日、滋賀・水口町(現甲賀市)生まれ。48歳。筑波大から90年に日産自動車(現横浜M)へ入団。横浜M、磐田を経て浦和時代の2002年に現役引退。日本代表ではW杯初出場を逃した93年「ドーハの悲劇」を経験し、98年フランスW杯では主将。国際Aマッチ122試合出場5得点。09年に柏ヘッドコーチ、15年から現職。

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