【川崎】風間監督が今季限りで退任、自ら申し出…今後は東京五輪の指揮官最有力

2016年10月12日4時0分  スポーツ報知
  • 今季で退任する川崎・風間監督

 J1川崎の風間八宏監督(54)が契約満了により今季限りで退任することが11日、分かった。クラブと本人は合意済みで、近日中にも正式発表される。風間監督は残り3試合のリーグ戦やチャンピオンシップ(CS)を含め今季終了まで指揮するが、現在年間2位で史上初のタイトルを目指すクラブに激震が走るのは必至だ。後任は未定。

 クラブ史上初のタイトルを狙う川崎に衝撃が走った。12年4月に就任した風間監督が契約満了により、今季限りで退任することが決定。来季に向け9月上旬に行われた初交渉で、指揮官から退任の意思を伝えられたという庄子春男GM(59)は「今季の成績に関係なく、5年で一区切りにして次に臨みたいという考えだった。川崎の攻撃的なスタイルを築き上げてくれたし、感謝しかない」と謝辞を述べ、指揮官の意思を尊重した。この日の全体練習後、風間監督自ら選手たちに「最後にCSを取って終わりましょう」と退任の意向を伝えた。

 12年4月23日に就任以降、風間監督は“常識”を壊してきた。ミーティングも、ボールを使わないランニングも、対戦相手の分析もなし。自ら考えるメニューは足元の技術向上に特化したもので、5センチ単位のパスのズレも許さなかった。元日本代表MF中村憲剛(35)ですら「技術は学生までに終わらせるものだと思っていた」と仰天した。「リフォームではなく建て替え」(庄子GM)というだけに、結果がついてくるまで時間を要した。2年目の13年は開幕から6戦未勝利(3分け3敗)で解任危機にも直面したが、5月以降に驚異のV字回復で3位。5シーズン目を迎えた今季は第1ステージ(S)で2位。第2Sでも好調を維持し、クラブ史上初めてCS進出を決めた。MF中村やFW大久保嘉人(34)の実力を引き出し、FW小林悠(29)やMF大島僚太(23)を日本代表の常連に育て上げた。

 後任は未定だが、庄子GMは「今まで作ってきたものをベースにしたい」と風間スタイルを継承できる人材をクラブ内外で探す構え。一方、風間監督は開催国としてメダルが至上命題となる東京五輪日本代表監督の最有力候補に挙がっており、今後が注目される。年間首位の浦和との勝ち点差は1。逆転でのクラブ史上初タイトルが、選手から指揮官へ最後の恩返しとなる。

 ◆風間 八宏(かざま・やひろ)1961年10月16日、静岡・清水市(現静岡市)生まれ。54歳。清水商高(現清水桜が丘高)から筑波大へ進学。在学中に日本代表に選出され、国際Aマッチ19試合出場。84年からはドイツ・レバークーゼンなどで活躍し、帰国後は広島でプレーし、97年現役引退。同年から桐蔭横浜大監督を務め、08年から筑波大監督を経て、12年川崎の監督に就任。家族は妻、2男、2女。長男・宏希(25)は北九州、次男・宏矢(23)は岐阜に在籍中。

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