【浦和】背番号「10」MF柏木陽介「まだ大人になりかけかな」

2017年1月20日15時0分  スポーツ報知
  • 私服でインタビューに応じた浦和・柏木陽介(カメラ・竜田 卓)
  • 埼玉スタジアムでの柏木陽介

 サッカーJリーグ浦和の「背番号10」MF柏木陽介(29)が、自身初のリーグベストイレブン受賞やTBSの佐藤渚アナウンサー(29)との結婚など、公私ともに大きく変化した昨シーズンを語り尽くした。チームは2006年以来、11年ぶりのリーグ優勝に向けて、16日に沖縄でキャンプイン。3月に再開される18年ロシアW杯アジア最終予選の日本代表入りも期待される司令塔の素顔とは―。

 昨季はルヴァン杯で自身初タイトルを獲得し、リーグ戦ではJ最多タイの勝ち点74で年間1位に。チャンピオンシップ(CS)決勝で鹿島に敗れ、10年ぶりの優勝は逃したが、ベストイレブンに初めて選ばれた。

 「終わり方が少し良くなかったけど、年間を通したらすごく充実したいいシーズンだった。(CS)2日後ぐらいに30歳以上の選手や(ペトロヴィッチ)監督と食事をする機会があって、いろんな話ができました。出てしまった結果は仕方ないし、やってきたことは良かったと。ただ、タイトルは簡単には取らせてくれない。そういう気持ちを持って、やっていこうと思った」

 「若い時は努力をしなかった」と認めるが、これまでになく体のケアに努めたことが活躍につながった。

 「今までは集合時間ギリギリに練習場に来ていたけど、1時間半前に入ってバイクをこいで体をほぐして、ストレッチや筋トレやヨガをしたり、練習後もジョギング。家でもシャワーだけで終わっていたのが、湯船に入ってストレッチして、オイルマッサージの店に行くようにもなった。すべてにおいて継続できるようになった1年。ほぼけがなく体の状態も良かった」

 昨季背番号8から10に変わるなど、中心選手としての自覚も芽生えている。

 「今までは自信がないから夢や目標から逃げていて、それに対しての努力も嫌いだったけど、今は胸を張って夢を語れる。やっと後輩たちに『ちゃんとやらなアカンぞ』と言えるし、プレーや態度で示せるようになった。(15年に前線から)ボランチに下がったのも大きい。前は自分のイメージだけでプレーすることも多かったけど、こういう時にはこのポジションの選手が頑張ってくれているとか、いろんな部分が見えてきた」

 私生活では、昨年3月3日にTBSの佐藤アナと結婚した。

 「結婚して奥さんが食事をバランス良く作ってくれることも大きい。外食が減って、家にいる時間が増えました。ありのままの僕を受け入れてくれて、結婚するならこの女性しかいないと思った。食事は全部すごくおいしいけど、豚肉で野菜を巻いた料理の味付けがご飯が進むし、一番好きかな。奥さんに支えられている部分はすごく大きくて、何か自分がサッカー選手としてやらなきゃいけない大事な方向へ運んで行ってくれた感じがある」

 子ども好きで、練習後のファンサービスやサッカー教室で見せる優しい笑顔も印象的だ。

 「子どもは癒やされますね。あんなにかわいいと思うことは他にないなって常に思ってるし、自分の子どもができた時には、どうしようかなっていうぐらい。奥さんも子どもが大好きなので、早く授かれたらいいな、とは思ってます。子だくさんというよりも、健康で元気な子どもが生まれてきてくれたら」

 先月15日に29歳の誕生日を迎えた。今季は20代最後のシーズンになる。

 「もう30歳か、って。実際30近くになってみると全然若いし、まだまだやれるという気持ち。むしろ年々プレーも人間的にもどんどん良くなってると思う。そういう部分でまだ大人になりかけかなという気はする。サッカーもプライベートも、壁にぶつかることが昔はすごくしんどかったけど、今は逆にうれしい。また一つ強くならなアカンと思えるようになった。それが大きい。成長できる考え方に変わってきたのかな」

 日本代表にもコンスタントに選出されるなど多忙な日々を送るが、多彩な趣味が息抜きとなっている。

 「家のご飯もすごくおいしいけど、外食でおいしいご飯を食べに行くのと、洋服や時計など好きなものを買うことがストレス発散になってます。行きつけの炭火焼き屋があって、雰囲気も落ち着いているのでそこが一番好き。チームの先輩と家族ぐるみでご飯に行ったりもする。特にヒラさん(MF平川忠亮)。浦和レッズに来て、人間的な部分でもサッカー選手としても、自分をすごく大きく変えてくれた人」

 自身のファッションブランドをたちあげた経験もあるなど、オシャレだ。

 「あまり人が着ない服を着るだけなので。セットで買うのは嫌で、これとこれを合わせたら、かわいいだろうなとか常に思っている。昔好きだったのは(KinKi Kidsの)堂本剛さん。あの雰囲気よりちょっとやんわりがいいなってところで、こんな感じになった。ブログに載せていこうと、鏡の自撮りで撮っていた私服の写真を見て『うわ、昔の服ダサいな』って時も、もちろんある。奥さんに『断捨離しろ』と言われるけど、格好良かった服をずっと置いてたり。そういう時間が楽しい」

 アジア・チャンピオンズリーグ出場や代表戦などで遠征が多かった昨年は、読書量も増加した。

 「本を読み出したのはここ最近。海外の遠征とかも増えて、やっぱり賢くなりたいし物事も知っておかないといけない。自己啓発本が多かったけど、最近は東野圭吾さんにハマってます。あっちいってこっちいって、どうやってつながっていくのか考えても全然分からなくて、最終的には全部が一緒になっていく展開のすごさ。どんな内容でも面白い。たまに泣きたい時には感動小説を読むし、漫画も好き。奥さんに誕生日プレゼントで(電子書籍端末)『キンドル』を買ってもらったので、どんどん読んでいこうと思っている」

 ―感受性豊かで、音楽も歌詞に共感するタイプだ。

 「男性2人組の(音楽ユニット)『C&K』は、歌詞も歌唱力も素晴らしい。バラードがめっちゃいいんですよ。一番好きなのは『みかんハート』。元気が出る『歩きだせ』も結構好き。いい歌がいっぱいあるので、みんなに聴いてみてほしい」

さあ夢舞台 公私ともに充実する背番号10が今後目指すのは。

 「もちろん20代最後でいい年にしたいとは思うし、タイトルを取りたいけど、そのためにはけがをしないこと。サッカー選手としてプレーするための準備を怠らないことと、自分がやれることを少しずつ増やしていく。まずは憧れの場所で一つの区切りでもある(18年ロシア)W杯まで、そういうところに懸けて全力でやっていきたい」(ペン・林 直史、カメラ・竜田 卓)

 ◆柏木 陽介(かしわぎ・ようすけ)1987年12月15日、兵庫・たつの市生まれ。29歳。御津中から広島ユースに進み、2006年トップチーム昇格。07年U―20W杯に出場。10年1月に浦和に移籍。日本代表では10年1月のアジア杯最終予選イエメン戦で初先発し、通算11試合に出場。J1通算309試合50得点。16年はJリーグベストイレブンに選出。176センチ、73キロ。血液型AB。利き足は左。既婚。

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