【浦和】ペトロヴィッチ監督、辞任覚悟…大敗後“バス囲み”で「9日勝たなければ出て行く」

2017年7月6日5時50分  スポーツ報知
  • 川崎に大敗しチームバスに選手たちが乗車した後、猛抗議するサポーターと話をする浦和・ペトロヴィッチ監督(カメラ・矢口 亨)

 ◆明治安田生命J1リーグ 第13節 川崎4―1浦和(5日・等々力陸上競技場)

 ACL開催で未消化だった2試合が行われ、浦和は川崎に1―4で大敗した。試合後、約500人のサポーターがチームバスを囲む事態に発展。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が合計2回、約1時間の話し合いを持ち、9日の新潟戦(埼玉)に勝てなければ辞任すると約束した。

 試合終了から2時間以上が経過していた。午後11時過ぎ、等々力陸上競技場のバス出口を封鎖したサポーターに対し、ペトロヴィッチ監督は立ち往生するバスを降りて、大声で宣言した。「新潟戦に勝ち、連勝できなければ、私が一番最初にここから出て行く」。ホームで新潟に勝てなければ辞任し、新潟戦に勝っても12日の天皇杯・熊本戦(駒場)で敗れれば、浦和を去る覚悟を示した。成績や敗戦に不満を持つサポーターに対し、事情説明にとどまらず、進退にまで言及するのは異例だ。

 川崎戦は采配も不発に終わり、完敗した。通常の3バックではなく、4バックを採用。前半だけで2失点。3バック布陣に戻した後半に1点を返したが、4失点で敗れた。前半戦を終了し、29失点で7敗。年間最多勝ち点「74」を稼いだ昨季は34試合で28失点、6敗だった。41得点はリーグ最多ながら守備が崩壊し、今季は8位に沈んでいる。

 バスが約1時間立ち往生する間、指揮官は2度サポーターの前に出た。正面玄関の前では「ミシャ出てこい!」「もう我慢できないんだよ!」などと叫ぶサポーターに対して「ACLで川崎に勝つ。優勝争いもする」と冷静に対応した。しかし、バスの出口に陣取ったサポーターには、新潟戦で進退を懸けると口走ってしまった。山道守彦強化本部長は「エモーショナル(感情的)になった発言と理解した。今は我々は全力でサポートする」と現体制支持を表明する一方で「未来の事は分からない」と言葉を濁した。(羽田 智之)

 ◆過去の浦和監督の騒動

 ▽03年11月 ナビスコ杯の優勝会見でオフト監督がシーズン限りの辞任を電撃表明。クラブ初のタイトルを獲得した記念の日にフロントとの確執が表面化。

 ▽11年10月 ゼリコ・ペトロヴィッチ監督がJ2降格危機だった残り5試合の時点で、シーズン限りの辞任を表明。5日後に解任。チームは15位でJ1に残留。

 ◆ミハイロ・ペトロヴィッチ 1957年10月18日、旧ユーゴスラビア・ロズニツァ生まれ。59歳。現役時代はMFとしてレッドスター(旧ユーゴ)などで活躍。同国代表で1試合に出場。引退後はSグラーツ(オーストリア)などの監督をへて、06~11年に広島、12年から浦和の監督を務める。日本で天皇杯準優勝2回、YBCルヴァン杯(旧ナビスコ杯)優勝1回、準優勝2回の名将。

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