【浦和】ボール保持し主導権 本来の姿を取り戻しつかんだ大逆転…2度目ACL制覇へ前進

2017年9月14日6時0分  スポーツ報知

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽準々決勝第2戦 浦和4―1川崎=2戦合計5―4で浦和が4強入り=(13日・埼玉スタジアム)

 6年ぶりの日本勢同士の対決は浦和が川崎を4―1で下し、2戦合計5―4で大逆転。9年ぶり3度目の4強入りを決めた。前半19分に先制された浦和は、同35分のFW興梠慎三(31)の得点を手始めに、左足負傷から復帰したMF柏木陽介(29)が3得点に絡むなど4点を奪った。日本勢の4強入りは2015年のG大阪以来2年ぶり。10年ぶり2度目のアジア制覇へ、27日の準決勝第1戦は敵地で上海上港(中国)に挑む。

 埼玉スタジアムに満ちる感情が大きく揺れた。2万6785人。後半41分、MF高木がDF森脇のクロスを左足で合わせ、4―1となった。「中に折り返そうと思った。自分でもびっくり」。90分なら2―0か3点差以上の勝利が4強入りの条件。逆境から勝利をもぎ取った。

 本来の姿を取り戻した。堀孝史監督(50)は、9日のリーグ・柏戦で手応えを得た4―1―4―1布陣を採用した。リーグ戦もACL準々決勝第1戦もアウェーで守備的に戦い、連敗した相手に「守備をさせよう」とボールを保持し、主導権を握った。

 先行され2戦合計1―4になっても慌てなかった。「1点取られても…というメンタリティーも準備していた」とDF槙野。前半35分、興梠が自身の持つ日本人最多を更新するACL18得点目で追い付くと、追い風が吹いた。同38分に川崎DF車屋が退場。ハーフタイムに「信じる気持ちを捨てるな」と叫び、DF森脇とともに士気を鼓舞した。

 左足付け根の肉離れから復帰した柏木が「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。後半25分、右CKを蹴りズラタンの追加点、同39分のR・シルバのチーム3点目を連続アシスト。先週合流し、セットプレーは前日(12日)に3本蹴っただけだが「いいボールだった」と自画自賛した。

 7月30日、5年半指揮官を務めたペトロヴィッチ前監督が解任され、堀監督がコーチから昇格した。どん底からの再出発。ルヴァン杯も8強で敗退し、リーグは8位。ACL制覇を心の支えに、クラブスタッフ、サポーターのほか、出場停止のMF武藤や負傷中のDF宇賀神も試合告知のチラシを配り、決勝トーナメント1回戦の済州(韓国)戦に続く、逆転劇を演出した。GK西川は「クラブW杯で、パチューカの本田選手と対戦したい」と10年ぶりのアジア制覇を誓った。(羽田 智之)

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