【札幌】16年ぶり残留 J1定着へ来季総予算30億円に

2017年11月19日6時0分  スポーツ報知
  • J1残留を決め、札幌イレブンは肩を組んでサポーターと喜びを分かち合った(カメラ・生澤 英里香)

 ◆明治安田生命J1リーグ 第32節 清水0―2札幌(18日・IAIスタジアム日本平)

 北海道コンサドーレ札幌が2001年以来、16年ぶり2度目のJ1残留を決めた。敵地での清水戦はFWジェイ(35)が2得点を挙げ、2―0で勝利。2試合を残し、残留圏の14位以上が確定した。J史上最速で4度目の降格を喫した12年のオフにOBの野々村芳和社長(45)が就任して以降、J1で戦えるクラブに変わるべく、改革を重ねてきた。来季は、過去最高の予算30億円規模で戦う。かねてから目指してきた「J1定着」へ、札幌が次なる一歩を踏み出す。

 長かった負の歴史に終止符が打たれた。札幌は清水に2―0で快勝し、2試合を残して16年ぶりにJ1残留を決めた。選手たちは抱き合い、敵地に駆けつけた約2000人のサポーターは絶叫し、喜びを爆発させた。四方田修平監督(44)は「選手はもちろん、サポーター、チームを支えてくれた全ての人の力でつかんだ結果」とあふれる思いを言葉にした。

 5年間かけて階段を上ってきた。J最多タイの4度目のJ2降格を喫した12年、チームはどん底にいた。翌13年の強化費の予算は今季の1/4にも満たない2億円強にとどまり、主力選手を相次いで手放した。苦境を脱するべく13年春に、2001年のJ1時代に主将を務めたOBの野々村社長が就任し、スポンサー集めに尽力。強化費を約3億円まで増額できたことで、今季主将の宮沢らを何とか引き留めることが出来た。

 「J1定着のためには経営の安定が必要」(野々村社長)。資金力を上げるため、様々な取り組みを行った。13年には東南アジアから初のJリーガーとなるベトナム代表FWレ・コン・ビンが加入。アジアでの認知度を高め、スポンサーの出資を募った。14年には元日本代表MF小野の獲得に成功。サッカーへの興味が薄い人々の関心を集め、観客動員の増加につなげた。

 強化費は年々上がり、今季は約11億円に達し、過去何度も味わってきた主力の流出を阻止。昨季のJ2優勝を飾ったメンバーを軸に、夏にはFWジェイ、MFチャナティップ、石川と課題のポジションにピンポイントで補強した。四方田監督が「新たに来た選手を中心に一回りサッカーのレベルを上げる事が出来た」と、シーズン中でも進化を遂げられるクラブになれたことで結果につながった。

 来季はクラブ史上初めて、総予算30億円の規模を見込んでいる。強化費は3億円以上上積む14億円超の見通しで、クラブの最大目標「J1定着」を実現できるだけの態勢は整う。J1に上がってはJ2落ちを繰り返し“エレベータークラブ”とやゆもされてきた札幌。その汚名をぬぐい去る一歩が、2017年11月18日、踏み出された。(砂田 秀人)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
国内サッカー
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ