【ヴァンフォーレの誤算】(下)ロスタイムの悲劇

2017年12月4日10時0分  スポーツ報知
  • サポーターとハイタッチで交流する甲府の選手たち

 J1残留圏の15位・広島とは、勝ち点差わずか「1」の16位でJ2降格となった甲府。それだけに、試合終盤での失点が悔やまれる。

 アウェーで迎えたG大阪との今季開幕戦(1△1)。後半10分に先制したが、同ロスタイム1分にFKから同点とされた。4月の川崎戦(1△1)では、後半ロスタイム1分に先制しながら、2分後にCKから追いつかれた。9月の鳥栖戦(1―2)では、後半ロスタイム5分に決勝点を奪われ、勝ち点0に終わった。

 今季の後半ロスタイムの失点は5(5試合)。そのうち、3試合が勝ち点に影響した。さらに、8月の川崎戦(2△2)でも、後半45分に被弾。セットプレーに関しては「(判定に)アンラッキーなところもあった」という声もあるが、土壇場でのもろさが出た。

 若手を含め、在籍1、2年目の選手も多く出場した今季。J1残留争いの中では、“経験”が足りなかったのかもしれない。

 クラブが、チームを「進化」させていくために招聘(しょうへい)した吉田達磨監督(43)。就任1年目は、守備をベースとしながらも、自分たちがボールを持ったときにどうするかといったことをブレることなく続けてきた。ブレずにやってきた中での降格。「たら」「れば」はあるが、この結果は今のチームの実力だったとも言える。ただ、主将のDF山本英臣(37)をはじめ、選手たちから「甲府はいいチーム」という声が聞かれるなど、チームが一つになっていたことも事実だ。

 1年でのJ1復帰を目指しつつ、予算や戦力といった現実とも向き合わなければいけない。「5年後、10年後を見据えたチーム作りは、J1でもJ2でも必要」とクラブ幹部。J1最低規模の予算の中、4年連続J1残留を果たしてきた地方クラブは、さらにその幹を太くし、トップカテゴリーに戻ってくることができるか。

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