【秋田】3位から逆転初Vもライセンスなく昇格ならず

2017年12月4日8時0分  スポーツ報知
  • ゴール裏のサポーターと一緒に記念撮影する秋田の選手たち

 ◆明治安田生命J3リーグ 最終節 ブラウブリッツ秋田3―0鳥取(3日・とりぎんバードスタジアム)

 ブラウブリッツ秋田がガイナーレ鳥取にアウェーで3―0と快勝。アスルクラロ沼津と栃木FCとの争いを制し、最終節で逆転してJ3初制覇を決めた。今季就任した杉山弘一監督(46)が作り出した“家族”の雰囲気でチームが団結。ライセンスがなくJ2昇格はできないが、上のカテゴリーでも戦える実力を見せつけた。福島ユナイテッドはホームでグルージャ盛岡に3―1勝利。就任1年目の田坂和昭監督(46)が手応えと課題を振り返った。

 直接対決ドローで 試合後、ベンチ前に集まっていた秋田の選手たちが、優勝決定の知らせを聞くと喜びを爆発させた。選手たちの手で3度宙に舞った杉山監督は「我々だけの力じゃなく、ずっと積み重ねてきたものがつながった優勝」と感謝。優勝には秋田が勝利し、前節首位の栃木と2位の沼津の直接対決が引き分けることが条件。後半の3発で鳥取を破ると、沼津―栃木が1―1に終わり、前節3位から大逆転で初優勝だ。

 順風満帆ではなかった。7月9日のYS横浜戦に勝ち、昨季から続く無敗記録を18試合としてJ3新記録を樹立。だが9月23日のYS横浜戦から5試合勝ちなしと失速した。良い時期も苦しい時期も経験し、「1試合1試合成長できたシーズンだった」と杉山監督。どんな状況でも乗り越えられたのは、指揮官がときには冗談を言って場を和ませたりと、チームが“家族”のように戦えたからだ。

 「(昨季より)雰囲気がさらにいい。監督がうまく作ってくれる」と話すのは、後半16分に先制点を挙げたMF久富賢(27)。一方で練習ではミスした選手に厳しく声をかけるなど、優しさと厳しさを併せ持って戦ってきた。この日スタジアムには、けがなどで来られない選手を除き、ベンチ外の選手やフロントスタッフらが、秋田から車で10時間以上かけて集結。歓喜の瞬間を“家族全員”で味わった。

 ライセンスの問題でJ2昇格はできないが、杉山監督は「ここからいろんなストーリーが生まれるはず。また一歩進んでいくと思う」。選手たちにできるのは、結果も内容も2019年季の昇格を目指すJ2にふさわしいサッカーを続けるだけだ。(有吉 広紀)

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