【高校サッカー】矢板中央、6年ぶり8強 決勝ゴールMF稲見「もっと上まで行きたい」

2018年1月4日7時0分  スポーツ報知
  • 前半15分、矢板中央・稲見(右から2人目)が先制点を決め、チームメートに祝福される

 ◆第96回全国高校サッカー選手権大会 ▽3回戦 矢板中央1―0神村学園(3日・浦和駒場スタジアム)

 3回戦8試合が各地で行われ、8強が出そろった。矢板中央(栃木)は昨年8月にフットサル全日本ユース選手権に出場し、日本一に貢献したMF稲見哲行(3年)のゴールで神村学園(鹿児島)を1―0で下した。5日に準々決勝4試合が行われる。

 主将の華麗な一振りが試合を決めた。前半15分、セットプレーのこぼれ球が矢板中央MF稲見の上空へ。倒れ込みながら右足に乗せたボールは、ネットをパサリと揺らす決勝弾になった。守備陣も粘り強く、J1清水に内定するMF高橋ら相手の強力攻撃陣を完封。「自分のゴールというより、みんなで取った1点」。2011年度大会以来の8強進出に笑顔がはじけた。

 「(就任24年目で)一番勝てないチームだった」高橋健二監督(49)はうれし涙を拭った。新チーム発足後、主要大会では関東大会にすら行けず。指揮官はメンバー外選手に経験を積ませるため、フットサル全日本ユース選手権(U―18)にエントリーした。練習は週に1回だけ。当初は出場の意図を理解できないまま練習に参加する選手もいたという。

 だが、急造チームは勝ち続けた。県大会を勝ち抜き、関東大会を制し…。迎えた昨年8月20日。仙台で行われた全国大会決勝も勝ち、初出場初優勝。3年生で唯一「選手兼コーチ」として参加していた稲見も「フィクソ(DF)」のポジションで優勝に貢献し、気づけばチームは“勝ち癖”を得ていた。さらに「2年生が結果を出して3年生が焦った」(稲見)と競争も生まれた。

 フットサルとの“異種2冠”まで、残るは3勝。高橋監督に「指導者以上の指導力がある」と言わしめる稲見は「優勝を目指している。もっともっと上まで行きたい」と貪欲だ。「一番勝てないチーム」の快進撃は、まだ終わらない。

(岡島 智哉)

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