【高校サッカー】がん克服した流経大柏・本田監督「負けに不思議の負けなし」

2018年1月9日7時0分  スポーツ報知
  • スタンドの応援団にあいさつに向かう流通経大柏・本田監督(右は猪瀬)

 ◆全国高校サッカー選手権大会 ▽決勝 前橋育英1―0流通経大柏(8日・埼玉スタジアム)

 流通経大柏は後半ロスタイムに今大会初失点。攻撃陣もシュート3本に抑えられ、史上7校目の夏冬2冠、史上4校目の無失点Vはならなかった。本田裕一郎監督(70)は「負けに不思議の負けなし。負けるべくして負けました」と語った。

 指揮官は昨年5月、大腸がんの手術を行った。発見時はステージ4で余命8か月だった。抗がん剤治療は合計4度。しかし高校総体を制した翌9月には10日間の日程でドイツに飛んだ。戦略家で知られる湘南のチョ貴裁監督(48)が参考にしているという話を聞きつけ、同国1部ライプチヒの練習場に通い詰めた。世界基準のプレスの掛け方を自らの目で学び、チームに生かそうとした。

 チームも「走りのメニューはメンタルトレーニングだ」の合言葉を胸に、走りに走った。夏を制す原動力にもなったハイプレスを行うには体力、気力が必要不可欠。ボールを使わず800メートル×10本(休息2分)のメニューをこなす日もあった。主将のMF宮本優は「練習より試合の方が楽ですから」と笑う。これまで77人のプロ選手を育ててきた名将は「終わってみれば、よくここまで来たなと。ここまでの過程を褒めてあげたい」と選手たちをねぎらった。(岡島 智哉)

 ◆本田 裕一郎(ほんだ・ゆういちろう)1947年5月1日、静岡県生まれ。70歳。75年に市原緑の監督に就任し、86年から習志野へ。92年全国高校総体優勝。2001年から現職。07年度選手権、08、17年全国高校総体優勝。主な教え子にFW玉田圭司(名古屋)、GK林彰洋(F東京)、FW大前元紀(大宮)ら。

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