【仙台】野津田、移籍期間延長「何か残したい」

スポーツ報知
仙台で今季もプレーする野津田。自慢の左足でチームを勝利に導く(写真は合成=連続写真)

 J1ベガルタ仙台が10日、2018年初の全体練習を実施。仙台市泉区のスポパーク松森で、ランニングやトレーニングなどを中心に約1時間半、汗を流した。期限付き移籍期間延長で、今季も仙台でプレーするMF野津田岳人(23)は「もう1年、このチームで上を目指したい」と、再びベガルタの一員として戦う、熱い思いを口にした。

 昨年8月に加入した野津田は、主にシャドー(下がりめのFW)として12試合に出場、3得点を挙げて攻撃の中心を担った。レンタル元の広島へ戻る話もあったが、昨年末、今季の残留が発表された。「チームの方、サポーターの声も届いていました。チームが一番必要としてくれたことがうれしかった。半年間プレーして、自分らしさを取り戻せたのは仙台でやれたから。もう一度、このチームに何か残したいなという思いが強かった」

 仙台は昨季12位と低迷したが、3―4―3の新システムに挑戦し、ルヴァン杯ではクラブ初の4強入りを果たした。強烈な左足のシュートと豊富な運動量を武器にシステムに適応してきた野津田は「去年、積み重ねた以上のものを出せる自信はありますし、去年の後半つかんだ手応えを今年、確信に変えたいという思いがある」と意気込んだ。

 昨季、浦和から期限付き移籍で加入、主に“ワントップ”の位置で10得点した石原直樹(33)がこのほど、完全移籍を決めた。野津田と石原のコンビネーションにも、さらなる成熟が期待される。「去年よりもっと、お互い、良くなると思う。得点、アシストし合えるような関係をもっと作っていけたらいいなと思います」と背番号16。“残留”コンビで、ベガルタ仙台を上位へ押し上げる。(小林 泰斗)

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