【清水】GK六反、加入1年目で唯一フル出場「街もサポーターも熱い。選手にとって幸せな街」

2018年1月12日10時0分  スポーツ報知
  • 移籍1年目を振り返る清水・六反

 J1清水エスパルスのGK六反勇治(30)に新春インタビュー。仙台から移籍1年目の昨季はチームで唯一、全34試合にフル出場。真面目な性格で、若手を中心に多くの“門下生”を抱える守護神にシーズンを振り返ってもらうとともに、静岡でのお気に入りスポットから移籍2年目にかける思い、今後の目標までざっくばらんに語ってもらった。(取材・構成=武藤 瑞基)

 ―移籍1年目は山あり、谷ありでした。
 「正直、谷あり谷ありっていうシーズン(笑い)」
 ―入団時、清水に可能性を感じると話していた。
 「キャンプを見てもボールを使う技術はすごく高かったし、シーズン中も随所に出してくれた。今でも変わらない」
 ―想定通りいかなかった部分は?
 「気持ちの浮き沈みが多い選手がいたり、勝負に徹することができない部分があることは1年通して感じていた」
 ―スタイルを確立できなかった。
 「僕のエスパのイメージといったら、どこからでもオレンジのユニホームがわき出てくるような、どんどん人が飛び出てくるようなスタイル。それを体現できなかったのは、僕個人の心残りでもある」
 ―北川、高木和らと居残りなどでトレーニングに励み、好影響を与えた。
 「聞きに来る選手は一緒にうまくなりたい。若い選手がリーダーにならないといけないし、そうなればチーム全体でレベルが上がっていく」
 ―若手とトレーニングするきっかけは?
 「徹(高木和)はキャンプが同部屋で、自分を変えたいと、1年間ものすごく頑張った。航也(北川)とはここ半年ぐらい。よく話すのは自分の未来設計をイメージしてもらうこと。1年後、3年後にどうなっていたいのか。僕はそれをW杯の周期(4年単位)で考えている。例えば五輪に出たいとして、FWならJ1で20点取らないといけないとか、ヨーロッパの主要リーグで10点以上取らないといけないってなる。それを成し遂げるには今年自分が何試合ぐらい出ないとダメだって、逆算していくような考え方を後輩に伝えてます」
 ―六反選手自身はいつから意識改革を?
 「21歳のサッカーノートを見ると、35歳までのプランが書いてあった。J2で試合にも出てなかった選手が『25でJ1に移籍』って書いてあって、『25、26で代表に選ばれる』って。今思えばすごい目標を立てていた」
 ―ノートはいつから?
 「20歳から。当時読んでいた本に『目標は字に書いた方がいい』ってあって、だから自分の部屋に目標を書いて張っていた。ノートに何か記すのは試合の前後。今でも書いてます。サッカーの目標と父としての目標。『家族とどう接するか』とか(笑い)」
 ―若手のお手本ですね。
 「けっこう言われるけど、まだかなって思います。実績が不十分だし、そんなにインパクトを残してない。まだまだうまくなりたいし、若手から学ぶことも多い。しっかりとした自分の軸を残しつつ、変化を楽しみながらやっていけばプレーもよくなるし、自分を変化させたいと思っている選手の手助けもできる」
 ―昨季はチームで唯一、全試合にフル出場。
 「(プロ)11年目で、たかが1年。優勝できて全試合出場なら、これほど幸せなことはないと思うんですけど。悔しさしか残っていない」
 ―昨季一番覚えているプレーは?
 「プレーじゃないけど、チャントを作ってもらったのはうれしかった。移籍して数か月でチャントを作ってもらえたのは一番心に残っていること。今までのクラブでは(チャントが)なかったので」
 ―ご自身のチャントはいかがですか?
 「いいですね。子供もディズニー好きだし(笑い)。歌いやすいし、リズムもあるし、世界中の人が分かる歌ですから」
 ―清水のサポーターは熱いと感じますか?
 「街もサポーターも熱い。サッカー選手にとっては幸せな街だと思います。これだけ勝てなくても、どれだけふがいない試合をしても、熱狂的に声援を送ってくれる。けど、それに甘んじていてはいけないとも思います」
 ―静岡での生活は初。
 「やっぱり刺し身はおいしい。焼津さかなセンターでは、いつも冷凍庫パンパンになるぐらい干物とか買ってます。(ハンバーグの)さわやかもおいしい。昨日も行きましたよ(笑い)」
 ―今季の目標は?
 「去年の順位(14位)っていうのは良くもなく悪くもなく、素直にエスパの現状を表している。上を目指しながらチームとして階段を一つでも二つでも上れるようにしていきたい」
 ―今年はW杯もある。
 「客観的に見てロシアのメンバーに今から入るのは難しい。それでも目標はある。J1で300試合出たい。それは20歳で立てた目標です」
 ―300に込めた思いは?
 「自分が納得できるハードルを考えた時に、10年間、J1で出続けたらすごいなって。ここから20代と違った30代のサッカー人生があるし、GKとしても楽しくなると思います」

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