【甲府】新体制発表 佐久間GM「勝ち点90で自動昇格」

スポーツ報知
会見する佐久間副社長兼GM

 J2ヴァンフォーレ甲府は14日、甲府市の山梨県立図書館で新体制発表会見を行った。6年ぶりとなるJ2での戦いに向け、佐久間悟副社長兼GM(54)は「勝ち点90。自動昇格をファーストターゲットに、何が何でも達成したい」とリーグ2位以内を第一目標にすると明言した。今季のスローガンは「完遂~プロヴィンチアの挑戦~」に決まった。1年でのJ1復帰という目標を必ず成し遂げるべく、新体制が本格的に動き出した。

 2018年シーズンが、いよいよ本格的にスタートした。新体制発表会見の壇上、副社長兼GMの佐久間氏は気合のこもった表情だった。「吉田(達磨)監督と二人三脚で復帰を目指していく。全身全霊を傾けていただく。期待している」と語った。

 6年ぶりとなるJ2での戦い。目指すのは1年でのJ1復帰だ。その大目標へ、同氏は「勝ち点90になるべく近づける。自動昇格をファーストターゲットにして、何が何でも達成したい」と具体的な数字を明言。J2が22チームとなった2012年以降の事例を見ると、自動昇格圏の2位以内になるには勝ち点80台がひとつの目安になりそう。自動昇格がより確実になる「90」を“公約”に掲げた形だ。

 補強ポイントについては〈1〉既存戦力の確保〈2〉世代交代〈3〉技術力のある選手〈4〉フィジカル面の優れた選手〈5〉攻撃面で明確なタスク(処理)をできる選手〈6〉覚悟―の6つを挙げた。佐久間氏は「現時点で90%の完成度までたどり着いたと思う。100%に近づけられるよう適宜、補強は行いたい」と自信を見せた。

 さらに同氏はJ2優勝で昇格した12年シーズンの1試合平均1・5得点を上回る「1・7得点以上、平均失点は1点以下の0・9点を目指していきたい」とも語った。今季のスローガンは「完遂~プロヴィンチアの挑戦~」(プロヴィンチアはイタリア語で地方クラブの意)となった。現場を預かる吉田監督は「J1昇格という、たったひとつの目標を成し遂げたい」と抱負。必ず上の舞台に返り咲く。(三須 慶太)

 ◆ゴール量産を元代表・金園誓う

 甲府の新体制発表会見には新加入選手10人も出席し、抱負を語った。J1札幌から期限付き移籍した元日本代表FW金園英学(29)は「たくさん点を取って、昇格を目指すチームの戦力になれるように頑張ります」と力強く宣言。日本人ストライカーとしてクラブからの期待も大きい背番号17がゴール量産を狙う。

 DF湯沢聖人「走ること、球際で戦うことを出していきたい」

 DFビョン・ジュンボン「ヘディングとビルドアップは自信がある」

 DF入間川景太「アカデミーの代表として恥じないプレーをしたい」

 DF秋山拓也「空中戦や両足でのロングフィードに期待してほしい」

 MF窪田良「左足のキック、展開力を生かして頑張りたい」

 MF小塚和季「ヴァンフォーレの得点全てに絡むようなパスを出したい」

 MF荒木翔「左足のキック、ラストパスで貢献できるよう努力したい」

 MF佐藤和弘「ミドルシュートをたくさん打って、勝利に貢献したい」

 FW太田修介「大好きな山梨を盛り上げることができるように頑張りたい」

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