【磐田】名古屋から加入MF田口に“名波の7”「歴史ある番号」

スポーツ報知
新体制で整列する(左から)中野、新里、田口、名波監督、モルベッキ、ギレルメ

 J1ジュビロ磐田が15日、磐田市内で新体制発表会見を行い、チームが始動した。会見にはU―21日本代表招集中のMF伊藤洋輝(18)を除いた5人の新加入選手がお披露目。J1名古屋から加入のMF田口泰士(26)が背番号7、筑波大から入団のFW中野誠也(22)は背番号16に決まった。名波浩監督(45)が現役時代に背負った2つの背番号が期待の新戦力に継承された。

 磐田の「栄光の7番」を背負った田口は口を真一文字に結んだ。「ジュビロにとって重く歴史のある番号をつけさせてもらえてうれしい。結果を出さないといけない」。名波監督が磐田時代にのべ8季背負った。名古屋時代はユニホームの基調が赤だったこともあり、サックスブルーの“戦闘服”に「似合ってますか?」とはにかんだ。

 加入の決め手は磐田の“レジェンド”の存在だった。「小さい頃からずっと名波さんと服部(年宏・強化本部長)さんのサッカーを見ていた。(お二人に)直接お会いしたとき、熱意を感じた」。MF上田康太(31)のJ2岡山移籍により背番号7が空き番。打診を受けた田口が志願した。指揮官も「良いタイミングだったね」と振り返る。

 昨年ボランチを務め、広島へ復帰した川辺駿(22)の穴を埋め、飛躍する。名波監督も「前に出て行けるし、(川辺と)タイプ的にはそん色ない。(14年以来の)代表を目指せるよう、“国際基準”でコーチングしていく」と期待を寄せた。田口も「ゲームの組み立て、パスを見てほしい。クラブのため全力を尽くす」と意気込んだ。

 この日、チームの今季初練習にも参加。MF中村俊輔(39)とパス交換をするなど、約1時間半体を動かした。練習後、「初めての移籍で不安だったが、良い雰囲気の中で入れた」。名波魂を受け継いだ男が、新天地で大きく羽ばたく。(山田 豊)

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