【札幌】ジェイ、今季の目標は「得点王と優勝」左足捻挫も即復帰

スポーツ報知
ヘディング練習をするジェイ

 J1北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(35)が、「ナンバーワン」の座につくための第一歩を踏み出す。沖縄・金武町でキャンプ中の札幌は19日、同地でJ1長崎との練習試合(35分×3)に臨む。17日の練習で左足首を捻挫したジェイだったが、18日の全体練習に加わり、今年初実戦への準備を整えた。昨季は途中加入でチーム最多の10得点を挙げたジェイは、今季の目標を「得点王と優勝」に設定。高みだけを目指す男がまずは今日、ピッチで圧倒的な存在感を示しにいく。

 立ち止まりはしなかった。17日の練習で左足首を捻挫したジェイが18日、ピッチに帰って来た。ランニングでは先頭に立ち、ゲーム形式の練習では最前線でゴールに迫った。「痛みは少し残るが問題ない。長崎戦には当然出る」。今季初実戦、高い意欲を持って臨む。

 休んでいられない理由がある。キャンプ前、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)に告げられた。「ジェイの経験を若い選手に伝え、成長させてほしい。今年は札幌のリーダーになってくれ」。意気に感じたその言葉に、強い自覚が湧き上がっている。「練習もヨーロッパ時代を思い出すやり方。厳しいけど楽しい」。あらゆる面で一目置く指揮官の期待に応えるべく、日々精力的に取り組んでいる。

 7月からの途中加入だった昨季だが、14試合で10得点を挙げた。始動からチームとともに練習できる今季、更なる活躍を絶対目標に掲げた。「得点王を取って優勝するんだ」と。

 昨シーズン中、ジェイは「残留」と言う言葉を嫌った。「僕にとっては1番にならなければ、2位も6位も10位でも同じこと。最初からこれくらいでいいでは駄目。月にまでなんて行けるはずがないと考えてたら、何も達成できない」。ハードルは下げない。頂点だけを思い描き、戦っていく。

 昨季は終盤6試合で8得点と爆発した。「ボールを奪った選手がすぐに前を見てパスを出す形が徹底されて、ゴールが増えた。今年もスタイルは同じだから。点を多く取れるイメージはできている」。思いを本番で形とするため、まずは今日、手応えを得る結果をジェイが出す。(砂田 秀人)

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