【金沢】柳下監督、人生初『大吉』！上位進出へ３か条

　Ｊ２ツエーゲン金沢は２０日、金沢市の本多の森ホールで出陣式を行った。２年目の指揮を執る柳下正明監督（５８）は、昨季の１７位から上位に進出するための３か条を掲げるとともに、２２日からは宮崎、熊本での“サバイバルキャンプ”が始まることを予告した。

　約１０００人のサポーターを前にあいさつする指揮官の声が弾んだ。出陣式に先立ち、尾山神社で行われた必勝祈願で引いたおみくじは「たぶん人生で初めて」という『大吉』だった。「（おみくじに）『新たな舞台へ大きく飛躍』と書いてあった。自信を持って戦います」と宣言すると、会場から大きな拍手が起こった。

　クラブは昨季の勝ち点４９を「６０」に増やすことを目標としている。仮に昨季、勝ち点６０なら１１位相当。柳下監督は「一つでも上の順位を目指すため、必要なことが３つある」とし、以下の３点を挙げた。

　〈１〉攻撃も守備もアグレッシブに。最後まで諦めない

　〈２〉昨季よりプレーの精度を上げ、得点力を上げる

　〈３〉チームが一つとなり、勝利のため、仲間のためにプレーする

　その上で、２月２５日の愛媛との開幕戦へ「昨年試合に出ていた選手が出られる保証はない」と、キャンプでのレギュラー争いをあおった。昨季４２試合中３９試合に出場し、５得点を挙げたＭＦ宮崎幾笑（きわら、１９）は「スタメンで開幕を迎えられるようにアピールする」と気合十分。今季から背番号１０を背負い「２桁得点が目標」と、ゴール倍増に意欲を見せた。激しいチーム内競争で「大吉」にふさわしい結果を残す。（竹内　竜也）