【仙台】平山引退…国見の怪物32歳「度重なるけがのため」

スポーツ報知
国見高時代は2年連続得点王になるなど大活躍を見せた平山

 仙台は26日、元日本代表FW平山相太(32)の現役引退を発表した。2011年に右すねを骨折するなど故障に悩まされ、17年3月には左足首を手術。昨季のリーグ戦出場はなく、12月の練習で再び左足を痛め症状が悪化した。昨年末に契約を更新したが、現在行われている沖縄キャンプ前に決断を下していた。

 平山は「度重なるけがのため、現役から退き、引退することを決断いたしました。開幕前の大事な時期にクラブに迷惑を掛けてしまうことを申し訳なく思っています。また、決断を尊重してくれたことに感謝しています」とクラブを通じてコメントした。

 引退をキャンプ前に知った渡辺晋監督(44)は「怪物・平山相太を仙台でよみがえらせたい思いがあった。一番つらいのは本人。彼の思いも背負っていきたい」と話した。長崎・国見高でともにプレーしたGK関憲太郎(31)は「僕らの世代でスーパーなやつが一人いなくなって寂しい」と表情を曇らせた。

 国見高では全国高校選手権で史上初の2大会連続得点王に輝き、「怪物」と呼ばれた。04年に筑波大へ進学し、同年にはアテネ五輪にも出場。05年にオランダ1部ヘラクレスに入団して1年目に8得点を挙げたが、これがプロ最多得点となった。190センチの長身FWは近年、両足の故障に泣かされてきた。今後の去就は未定だが、将来的には指導者の道に進むことも考えているという。

 ◆平山 相太(ひらやま・そうた)1985年6月6日、福岡県生まれ。32歳。長崎・国見高2年で全国高校選手権準優勝、3年で優勝。筑波大在学中の2004年にアテネ五輪出場。10年1月6日のアジア杯最終予選イエメン戦で日本代表デビューしハットトリック。国際Aマッチ4試合3得点。趣味は子供とスマホのゲームで遊ぶこと。J1通算168試合出場33得点。190センチ、85キロ。家族は夫人と1男1女。

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