【金沢】今季加入唯一“ご当地選手”谷口、松南小の先輩・作田と地元盛り上げる
J2ツエーゲン金沢MF谷口遼弥(18)は、今季新加入選手でただ1人の地元・石川出身。松南小時代に、OBのDF作田裕次(30)に憧れてJリーガーを目指し、同じチームで夢をかなえた。今度は後輩たちに目標とされる存在になるため、プロの世界で活躍することを誓った。(取材・構成=竹内 竜也)
白山市出身の“ご当地選手”谷口は目を輝かせた。
「地元のクラブでプロサッカー選手になれたのは、自分にとってプラス。本当に良かったと思います」
松南小時代は「松南SSS」でプレー。チームのOBで、当時、2010年にJ2水戸でプロのキャリアをスタートさせた作田が、練習に訪れたという。
「さっくん(作田)を見て、プロになりたいと思った。自分が小学校の時にプロだった人と一緒にできているのはビックリでもある。(作田からは)『2人で頑張って地元を盛り上げていこう』と言われました」
クラブのアカデミー組織である金沢U―18から初のトップチーム昇格を果たし、後輩たちへ道を切り開いた。
「励みになると同時に、プレッシャーもある。しっかりやっていかなきゃ。自分を目標としてくれる選手が出てくればうれしい」
そのためにも、高卒1年目からJデビューを目指す。
「チームの勝利に貢献したい。それにはまず試合に出ること。それから点やアシストで貢献したい」
地元選手として「石川愛」も語ってもらった。
「食事がおいしい。自分は肉さえあれば何とかなる(笑い)。よく行く(焼き肉店の)『しちりん家』の、ネギタン塩がうまいです」
独ドルトムントMF香川真司のプレー動画集を見て参考にしている背番号25。
「ドリブルだったり、シュートのセンスだったり、得点につながるプレーが自分の特長。そこを生かして頑張っていきます!」
金沢サポーターをゴールで沸かせる日は近そうだ。
◆谷口 遼弥(たにぐち・りょうや)1999年8月31日、石川・白山市生まれ。18歳。松南小1年から松南SSSでサッカーを始め、松任中ではエスポワール白山に所属。遊学館高では金沢U―18でプレーし、チーム初のトップ昇格を果たした。好きな女優は小松菜奈。「たまに(女性タレントの)重盛さと美さんに似ていると言われます(笑い)」。175センチ、67キロ。血液型A。