【G大阪】初瀬、“ポスト井手口”へクルピ監督期待

スポーツ報知
京都戦で中盤にコンバートされたG大阪・初瀬亮〈6〉

 G大阪は沖縄2次キャンプ2日目の5日、今季初の練習試合(35分×2本)を京都と行い、0―0で引き分けた。今季就任したレヴィー・クルピ監督(64)は日本代表DF初瀬亮(20)を、昨季の左サイドバックではなく左MFで起用。スペイン2部クルトゥラル・レオネサに移籍した日本代表MF井手口陽介の後継に指名した。

 気温10度。小雨交じりの寒風のなか、無限の可能性を秘めた若武者が躍動した。4―3―3布陣で3ボランチの左に入り、前線の遠藤、長沢らと連動した攻撃を仕掛けた。昨季は中盤の経験もあるが、左サイドバックが主戦場だった。「新しいシステム、新しいポジション。最初にしては良かったと思います。攻撃的なポジションなので点に絡まないといけない」と手応えと課題を口にした。

 クルピ監督の期待は大きい。「左が基本だが、両利きなので右サイドもあり得る。今季、重要な選手になる」。井手口が抜けた中盤で使い、セットプレーのキッカーも任せる。初瀬は昨年12月の東アジアE―1選手権で日本代表に初招集。出場はなかったが、東京五輪世代から一番乗りで代表入りした有望株だ。香川らを育てた新指揮官に、新たな才能を引き出してもらう。

 ◆初瀬 亮(はつせ・りょう)1997年7月10日、大阪・岸和田市生まれ。20歳。G大阪ジュニアユース、同ユースを経て16年にトップ昇格。同年3月6日の甲府戦で先発し、プロデビュー。中学時代はプロを目指すか、岸和田市で盛んなだんじり祭りに専念するか迷ったという変わり種。世代別各代表に選出され、昨年12月の東アジアE―1選手権で日本代表に初招集された。175センチ、64キロ。血液型A。

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