【金沢】マラニョン「最低でも15点」クラブ史上最強助っ人宣言

スポーツ報知
練習試合でマークされながらもボールをキープする金沢・マラニョン(手前右〈29〉)

 J2ツエーゲン金沢の新外国人FWマラニョン(25)が、来日1年目のノルマを15ゴールに定めた。昨季チーム2位の12得点を挙げたMF中美慶哉(26)がJ2松本に移籍。スピードあふれるプレーが持ち味のブラジル人ストライカーは、3年ぶりに復帰したMF清原翔平(30)とともに、新たな得点源となる。(取材・構成=竹内竜也)

 ツエーゲン史上最強助っ人宣言だ。マラニョンは今季の目標を言い切った。

 「個人的目標は、最低でも15点取ること。そして本当の目標である、できるだけチームが上位にいけるように、みんなとともに戦っていく」

 Jリーグで金沢の外国人選手による過去最多得点は、2015年にFWモーゼルが記録した4点。マラニョンが15得点を決めれば、昨季チーム最多16点のFW佐藤洸一(31)、15年に金沢で13得点を挙げた清原とともに、相手の脅威となるのは確実。そのために日本語も勉強中だ。

 「(日本語で)おはよう。こんにちは。こんばんは。ありがとうございます。元気ですか…。私は疲れた(笑い)」

 初来日だが、タイのポートFC時代に同僚だったMF永里源気(32、現・東京ユナイテッド)らから日本語を教わり、Jリーグの話を聞くなど、日本に興味を持っていたという。

 「日本に来て、良いサプライズがあったよ。国もそうですし、チームもオーガナイズされて(まとまって)いる。金沢も街が美しい。初めて雪を見たけど、本当にきれいだね」

金沢街お気に入り 日本食もお気に入りだ。

 「一番好きなのは、すし。(ネタは)サーモンがいいね。納豆にもトライしてみた。まずくはないけど、ネバネバしていて、においが独特だね(笑い)」

 2年前に結婚したベアトリス夫人(22)と金沢で一緒に暮らす。

 「彼女が近くにいてくれることで自分のパワーになる。『奥さんのためにプレーする』という気持ちが増すんだ。彼女も日本に住み、文化を見ることを楽しみにしてくれているよ」

 11日のJ2大分との練習試合では、2戦連発の2ゴール。好調な愛妻家は、大勢の金沢サポーターの前でプレーすることを心待ちにしている。

 「アピールポイントはスピード、瞬発力。あとは仲間のサポートもね。全力を出し切っていいシーズンにしたい。サポーターの皆さん、期待してくれ!」

 ◆マラニョン(Rodrigo Meneses Quintanilha)1992年12月11日、ブラジル・マラニョン州生まれ。25歳。ブラジルではジャバクアラ、ウニオン・バルバレンセ、ブラガンチーノなどでプレー。その後タイに渡り、2016年はポートFCで30試合出場11得点、昨季はスコータイFCで15試合出場6得点。趣味はサッカーのテレビゲーム。179センチ、74キロ。背番号29。家族は妻。

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