【札幌】宮沢、先制弾!今季も主将「より引っ張る」

スポーツ報知
ドリブルで仕掛けるMF宮沢〈10〉

◆練習試合 札幌6―0宮崎(18日、熊本県内)

 J1北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(28)が、今年も中核を務める。熊本キャンプ中の札幌は18日、同地でJFLテゲバジャーロ宮崎と練習試合を行い、6―0で勝利。24日の開幕アウェー・広島戦前最後の実戦に先発した宮沢は、前半9分に先制点を挙げるなど、攻守にわたって躍動した。今キャンプ中には、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)から、3年連続の主将にも任命された。札幌一筋11年目というチームの顔が、J1定着へ、全員の力を結束させる。

 開幕前最後の対外試合で口火を切ったのは、宮沢だった。宮崎戦の前半9分、右からの折り返しを押し込む先制弾。「奪ってから前に出て、ゴール前で横パスをもらって決めるという、やっている形ができた」。格下相手とはいえ、ペトロヴィッチ監督の教えを実践したことに、充実感をにじませた。

 今年もチームを引っ張る立場となった。熊本入り後、ペトロヴィッチ監督から「フワッとした言い方だったけど、今年も主将と伝えられた」ことを明かした。意欲を見せていた3年連続主将が正式に決まり、宮沢は「より引っ張って行く気持ちでいる」と意気込みを示した。新加入6選手中、5人が自身より年下。年齢的にも中堅となり、自覚は更に増している。

 ペトロヴィッチ監督が就任して1か月。「去年は前に放り込んでセカンドボールを拾い待ちする形が多かったが、今年は自分たちでつなぐ。難しさはあるが、積極的に取り組めている」と、現スタイルが浸透してきた手応えは感じている。開幕6日前の実戦を終え「J1なら、やられるイージーミスがあった。修正していかなきゃいけない」と、克服すべき課題は把握した。広島戦までの4日間の練習で、精度向上に努めていく。

 2008年の加入から札幌一筋で戦っている。「チームも街も好きなので」と、深い愛着を持つクラブでJ1定着を果たすのが、大目標の一つ。「あいさつは慣れないけど、やりがいがある」と、意気に感じている主将の座で、宮沢が今年も躍動し、最高の成績をつかみ取る。(砂田 秀人)

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