【甲府】J1昇格へ羽生のように逆境打ち勝て!

スポーツ報知
選手、スタッフを背にサポーターへあいさつする後藤斎知事(中央)

 J2ヴァンフォーレ甲府は18日、昭和町の「アピオ」でキックオフパーティーを行った。席上では後藤斎(ひとし)県知事(60)があいさつ。平昌五輪フィギュアスケート男子で、右足首のけがにも負けず2大会連続の金メダルを獲得した羽生結弦(23)=ANA=のように、ヴァンフォーレにも逆境を乗り越えてほしいと“ゲキ”を飛ばした。

 昨年の約900人には及ばないが、6年ぶりとなるJ2のシーズンにもかかわらず、パーティーには約850人のサポーターが集まった。その前で後藤知事は「羽生選手はけが、プレッシャーに勝ち、見事なパフォーマンスで金メダルに輝いた。ヴァンフォーレもJ2降格という厳しい状況にいるが、J2の頂点を勝ち取ってJ1に復帰してほしい」と力を込めた。

 その熱いメッセージを受け取った選手、スタッフも気持ちを新たにした。吉田達磨監督(43)は「今季の目標はたったひとつ。J1に昇格すること」とキッパリ。17日にはJ1清水との練習試合(完全非公開)を行い、シーズン前の実戦は全て終えた。リーグ開幕・大宮戦(25日・NACK)まで約1週間となったが、指揮官は「みんなで戦うのが甲府の持ち味であり、強み。自信を深めている」と確かな手応えを語った。

 10年連続で主将を務めるDF山本英臣(37)も「昨季の悔しい思いを晴らそうと、いいトレーニングができている。みなさんとともに、J1昇格を達成するために、一丸となって全力を尽くす」と誓った。県民の熱き思いに応えるべく、開幕に向け臨戦態勢に入る。(三須 慶太)

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