【金沢】広井主将、「1勝をつかめれば大きい」

スポーツ報知
練習で体を張った守備を見せる金沢・広井(中央)

 J2ツエーゲン金沢は23日、開幕戦となる25日のアウェー・愛媛戦(午後2時、ニンスタ)に向け、非公開練習を行った。2季連続で主将を務めるDF広井友信(33)は、母校の群馬・前橋育英高の選手権初優勝に刺激を受け、開幕ダッシュを目指すチームをまとめていく。

 開幕戦勝利を見据え、広井は表情を引き締めた。チームは勝ち点49で17位だった昨季から、同60への上積みが目標。昨季は今季と同じアウェー・愛媛戦で0―1の黒星発進だっただけに、「スタートダッシュで1勝をつかめれば大きい。勝ち点3を持って帰れたら」と、必勝を期した。

 J参入後は2014、15年のMF清原翔平(30)以来となる2年連続の主将に就任。「チーム状況が悪い時こそ踏ん張れたり、前に立っていけるような存在になりたい」と自覚は十分だ。

 1月の高校選手権決勝で、前橋育英が21度目の出場で初優勝。「僕だけでなくOBの願いだった。すごくパワーをもらった」と広井。昨季はセンターバックで開幕スタメンも、7月を最後にリーグ戦の出番はなく、42試合中19試合出場1得点。背番号27は「選手として、しっかり試合に出ることを目標に頑張りたい」と決意を新たにした。

 柳下正明監督(58)も「(キャンプで)食事の時に若い選手や新しく入ってきた選手に話しかけ、コミュニケーションを取っていた。いい人間だし、(主将は)適任だと思う」と絶賛し、信頼は厚い。ピッチでは広い守備範囲、ピッチ外でも幅広いコミュニケーション能力でチームを引っ張り、勝ち点を拾いまくる。

(竹内 竜也)

サッカー

×