【磐田】俊輔“W中村対決”憲剛に負けん

スポーツ報知
全体練習後もFKを蹴る中村(左)を見つめる名波監督(中央奥)

 いざ、白星発進へ―。25日、J1の県内2クラブがホームで開幕戦を迎える。アイスタ(午後1時)で鹿島と対戦する清水エスパルスは24日、本拠地で最終調整。先発濃厚となったMF石毛秀樹(23)、FW北川航也(21)、DF立田悠悟(19)のユース卒トリオが常勝軍団撃破を誓った。一方、ジュビロ磐田・名波浩監督(45)は、エコパスタジアム(午後3時30分)での川崎戦のキーマンに、MF中村俊輔(39)を指名。6月24日に40歳の誕生日を迎えるレフティーは平常心で挑むことを強調した。

 右足首をグッと曲げ、左足に神経を集中した。開幕戦前日のFK練習。俊輔は名波監督が見守る中、あえて弾道を蹴り分け、11本中5本をネットに突き刺した。「34試合中の1試合だけど、開幕戦は大事。チーム一丸となってやっていければいい。FK? いつもと変わらないよ」と平常心を強調した。

 今季、40歳を迎える。1月15日のチーム始動日には、「妥協せず、去年より自分ができることをやっていく。今年だけじゃなく、磐田がいい方向へ向かうように仕事を探し出していきたい」と抱負を述べた。相手は前年王者の川崎。「細かくパスをつなぐスタイルで、誰が出てもレベルが高い。磐田は挑戦者の姿勢として向かうことが大事」と分析する。

 名波監督も期待を寄せた。「川崎戦のキーマンは俊輔。紅白戦(23日)でFKの質もよくなっていた。中(ペナルティエリア内)に入る選手とも合っていた」。また、川崎MF中村憲剛(37)との“司令塔対決”も実現する。指揮官は「憲剛はACL・蔚山現代戦(20日)を休養しているし、やるはず。“ダブル中村対決”になるよ」と展望を語った。

 一方で22季目の俊輔は1年間の戦い方を熟知している。「開幕の1試合で全てが決まるわけじゃない。これから競争が始まって、今回出なかった選手にもチャンスがある」と話す。自身の年齢との戦いもある。背番号10は誰よりも冷静に開幕を迎える。(山田 豊)

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