【川崎】初先発のDFエドゥアルド、亡き親友へ届けるゴール

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第1節 川崎3―0磐田(25日、エコパスタジアム)

 ゴールを天国に届けたかった。2―0とリードして迎えた前半45分。右からのMF中村のFKを中央で頭で合わせたのはDFエドゥアルド。ゴールネットが揺れるのを確認すると、必死にベンチに向かって走った。中山通訳からシャツを受け取ると、そのシャツをテレビカメラの方に掲げた。シャツの中央にはブラジル人の顔写真がプリントされていた。

 昨年12月9日に亡くなった親友の顔写真だった。「8日にはブラジルにいたけど、死に目に会えなかった」。その友へ勝利を、ゴールを届けたかった。公式戦3連敗で迎えたJ1リーグの開幕戦。自身は今季の公式戦で初先発となった。そして、巡ってきた前半終了間際のチャンスをゴールにつなげた。「試合に出るチャンスがめぐってきて、ゴールできて良かった」。友へ捧げるゴールだった。

 チームは3―0で勝利。公式戦の連敗を止め、今季初勝利。連覇を狙う川崎のエドゥアルドはチームの勝利に貢献した。

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