【C大阪】柿谷、ドロー弾 前半6分オフサイドも「諦めずに戦えた」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第1節 C大阪1―1横浜M(25日・ヤンマースタジアム長居)

 昨季の天皇杯、ルヴァン杯優勝のC大阪は、横浜Mとのホームでの開幕戦を1―1で引き分けた。後半41分に右クロスのこぼれ球をFW柿谷曜一朗(28)が拾い、右足で決めた。公式戦3連敗だった昨季王者の川崎は磐田を3―0で下し、今季4戦目で初勝利を挙げた。

 最後まで諦めない―。そんな思いが詰まったゴールだった。1点ビハインドの後半41分、相手DFがクリアミスしたボールにFW柿谷が素早く反応。右足でゴールにねじ込んだ。「最後まで全員で諦めずに戦えた結果、追いつけたのかなと。チーム一丸となって勝ち点を取れた」。貴重な一撃で、ホームでの開幕ゲームを何とかドローに持ち込み、勝ち点1を拾った。

 前半6分には、ペナルティーエリア内でMF福満から受けたパスを、そのままゴールへ流し込んだが、まさかのオフサイド。先制点が幻となり「僕は違うと思う」と試合後は自ら副審に確認に行った。自身がオフサイドラインを出ていたことを知らされたものの、改めて映像を見て「出てない」と主張。それでも「負けていてもマイナスに考える必要はない」と引きずらなかったことが、土壇場でのゴールにつながった。

 昨季まで2年間主将を務めた。2016年はJ2で1年を過ごし、昨季はクラブ初タイトルを含む2冠。先頭に立って天国も地獄も味わってきた。今季からはMF山口が主将を務めるが、クラブ関係者が「主将じゃなくなっても、チームを支えようとしている姿は変わらない」と話すように、今季も自身の経験を後輩やチームに伝える役割を継続する。オフには他クラブへの移籍話も浮上したが、やっぱりセレッソには柿谷が不可欠なことを開幕戦で証明した。(筒井 琴美)

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