【仙台】阿部、古巣・F東京から今季初ゴール狙う…リーグ戦6連敗中の天敵

スポーツ報知
ドリブルでボールを運ぶ阿部(右から2人目)

 J1ベガルタ仙台のFW阿部拓馬(30)が古巣のF東京戦(3日・アウェー)での今季初ゴールに意欲を見せた。この日は仙台市の泉サッカー場でボール回しや紅白戦で汗を流し、「(前の試合で)得点、アシスト、チャンスメイクの部分でまだまだ足りていない」と全体練習後も最後までピッチに残り調整した。

 開幕戦(ホーム・1〇0柏)では切れ味鋭いドリブルと献身的な守備で、攻守に存在感を見せていた。渡辺晋監督(44)も「良いパフォーマンスだった。個で前に運べる推進力がある。クオリティーが高い」と評価し、「これからもっと(阿部がチームに)フィットしてくると思う」と期待を寄せた。

 今季韓国Kリーグの強豪・蔚山現代から完全移籍加入した阿部は16年~17年7月までF東京でプレー。「知っている選手はたくさんいるが、リーグ戦の1試合に変わりはない」と平常心を意識した。

 仙台はF東京にリーグ戦6連敗中で直近3試合は全て完封負けの鬼門となっている。日本代表クラスのDF森重真人(30)、室屋成(23)、太田宏介(30)らに加えチームの主将で韓国代表の張賢秀(26)と豪華なメンバーがディフェンスラインに君臨する。指揮官も「能力が高い選手がそろっていて守備が堅い」と警戒し、「変に(攻撃に)傾きすぎないように常にバランスを大事にしたい」と意気込んだ。

 貪欲にゴール、アシストを狙う阿部は「個人としてもっと(状態を)上げていきたい」と意気込んだ。F東京の堅い守りをこじ開け、連勝のキーマンになる。(小林 泰斗)

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